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懐かしの長文

Category: 雑記  

どもども秀策@ユキナですよーっと





お久しぶりです  ブログ更新しろよーって言われたのでひっさびさに触ってみようかなと思った所存でございます
半年も放置されてたこんなブログに、今更一体誰が足を踏み入れるんだという話ではありますが、とりあえずポチポチしてみることに
まぁ以前みたいに二日一ペースで更新など出来るわけもなく、週一ペースで頑張れたらいいなーぐらいで  目標は低く持ちましょう

ちなみに半年前に書いた前回の記事の最後で、次の記事で名古屋編完結って書いたわけですが、すまんなありゃ嘘だ



さてはて、半年もありゃ人間いろいろあるもんで  私を取り巻く環境も大きく変動しました  何も変わってないと言えば相も変わらずポケモン大好きですよという事ぐらいですか
一番大きな変化と言えば、世の中稀有な事もあるもんだとは思うのですが


7月13日、私に人生初の彼女が出来ました


今日はエイプリルフールじゃないぞとか思った奴、素直に名乗り出てこい

まぁ先にも稀有な事だと言ったように、正直なところ自分でもビックリしました  何せその経験が皆無だったわけですし  ですが、人持ちのヤツらから聞いていた通り、出来るときには出来るもんだという言葉には成程納得がいきましたね
誰得なのかは分かりませんが、この半年で一番大きな出来事が付き合う事になるまでの話ですので、今回はそれについて書き連ねたいと思います




事はとある日、寿司屋のバイトにて通しで入っている日のことでした  3月頭から回転寿司屋にてバイトを始めて、そろそろ環境にも慣れてきた時期です  通しで入っていたので必ず一時間以上の休憩を取らなければならなく、シフトより少し遅れて休憩に入りました  
飲食店ですので食事時にピークがくるため、その時間帯の前に入ってピークが過ぎたら上がる、というシフトになっています  つまり昼食を食べる時間がだいぶズレてしまいます  その日も15時過ぎに休憩に入り、まだ昼食を食べていない状況でした
私はいつもの如くイトーヨーカドーで昼食を取るつもりだったのですが、何故かバックヤードにて店長に捕まり、店長と二人で寿司を食べることになってしまいました  さほど喋るわけでもないのに店長と二人きりで昼食を取るだなんて気まずい以外の何物でもありません  そんなわけで私は昼食後にとんでもない疲労感を感じていました
バックヤードに戻り、特にすることがなかったのでボーっとシフト表を見ると、入れない日にシフトが入れられていました  こりゃいかん、誰かに代わってもらわないとということで、代わりに入ってもらえそうな子にメールをする事に  その子(タマちゃんとでも呼びましょうか)が彼女となるわけですが、この時にはそんなこと思いもしませんでした

タマちゃんは私が店長と二人で寿司を食ってる最中に働いていました  途中で上がりの時間になって先に帰ったため、私が店長と二人で寿司を食べに来たことを知っている&バイトが終わって時間のある唯一の子だったわけです
そんなわけで、今のこの気持ち(店長と二人で寿司を食うという気まずさ)を伝えたくなり、シフト交代のメールに加えて軽い愚痴を一文入れたことが最初のきっかけでした



それからなんやかんやとメールが続きました  そこでまず驚いたのは、タマちゃんのキャラが想像していたのとまったく違っていたことです  バイト中の印象ではあんまり喋らない大人しい子だったのですが、メールをしてみるとかなり饒舌な子だという事を知りました  本人曰く、バイト先は面白くないから素の自分を出す気はないだとか
メールの内容は様々です  話せばその中に拾える話題があるので、それについて聞いてまた話題を拾って  有り体に言えば何気ない雑談ですね
タマちゃんの家が自転車で10分もあれば行ける場所だったとか、タマちゃんのおばあちゃん家が私の家の近所にあったりだとか、吃驚仰天な事実も見つかりました

その雑談の中で、私が最近天体観望にハマっているという話をする機会がありました  そして七夕の日に天の川を見に淡路島に行こうと思っていると話すと、「羨ましい!私も見てみたいなぁ」と返信が来ました
そんなことを言ってるが、どうせ話を合わせているだけだろうと思った私は冗談9割で一緒に行くかと誘ってみました  まさか「ぜひ行きたいです!」なんて言われると思わないでしょ、普通


そんなわけで七夕の日に二人で出掛ける確約を取り付けてしまいました  まさかのまさかです
それからもメールは続いたわけですが、タマちゃんが思った以上にが星に興味を持っていたようで  私の持ってる星に関する知識を教えると、とても良い反応をしてくれます  食いついてもらえると話し手としてはすごく嬉しいですよね  そんなメールを繰り返す内に、やがてその子に対して特別な好意を抱くようになりました

ところがある日、タマちゃんからとんでもない話を聞く事になります  その報告はなんと、「一日の内に元彼と彼氏が出来ました」という報告でした  分かりやすく言うと、付き合っていた彼氏と別れてその日の内に別の男子と付き合ったというわけですね
その子から事情を聞いてみると、一年半以上前から付き合っている彼氏がいたけれど、彼氏の身勝手さに数ヶ月前から愛情が冷めてしまっていて、連絡を取っていた別の男子に好意を抱いてしまっていたとか  んで、彼氏を振ったその日の夜に連絡を取っていた男子と付き合う事になったんだそうです
まぁそりゃ泣きますよ、泣きましたね  別に彼氏がいて、更に新しく彼氏が出来たとかで泣いたわけではありません  彼氏の惚気話を嬉しそうにしてくる事に泣きました

さて、そんな報告を聞いた私はどう返事するべきでしょう


当然、応援するに決まっています


あぁ、何と言うか、かつての初恋の時と同じ流れがします  好きな人が別の男子と付き合って、それを応援する自分  私は結局良い人止まりですね


例え彼氏がいようがいよまいが、七夕に二人で出掛ける約束は消えたりしません  ってか、消えると思ってたんですが消えませんでした  男女が二人きりで出掛けるのは俗に言うデートというヤツなのだが大丈夫なのだろうかとかおもっていましたが、口に出せません  仮にも好意を抱いている人とデートに行く約束をしているのに、自らそれを壊すことなど私には出来ませんでした

それから七夕の当日まで、いつもの雑談や惚気のメールを繰り返していました  彼氏の惚気を聞く度に心苦しい思いもしましたが、それもいい思い出―――いや、やっぱ全然良くないわ  腸が煮えくりかえるわ
その中で私の恋愛事情についても聞かれました  しかし本当の事を言うわけにもいかず、タマちゃんの事が好きだという事を隠したまま、事実を全て伝えました  具体的幾つか挙げると

「好きな人はいるの?」
―――いるけど彼氏持ちだ
「告白したりしないの?」
―――嬉しそうに惚気話とかされるのに、告白なんて出来ると思うか?
「好きな人の惚気話とか辛くないの?」
―――確かに辛いけど、その子が一番嬉しそうに話をするのがその話題なんだよ
    俺はその子が幸せであってくれるのが一番だと思う
「でもそれで自分が辛くなるのは間違ってるよ」
―――例え間違っていたとしても俺がそうしたいと思っているんだ
    その子がそれで幸せなら、俺はいくらだって傷ついてやるよ
    そしてもし、その子が不幸になるのであれば、俺は全力で彼女を奪いに行ってやる


・・・・・・・・・今更ながらにくっさい台詞を吐いていたと思います  ヤッベェ鳥肌たってきた  いたい、いたいよー おかーさん、ここにイタい人がいるよー
まぁそれでもありのままを伝えれて良かったと思います  結果的にはこうして正直であれたおかげで振りむいてもらえた(らしい)ので

ちなみにここまで全てメールです  メールするようになってから七夕の当日まで、直接会ったのはたったの一度、バイトの時だけです  しかもその日は全く話せませんでしたし


七夕一週間前になり、そういえばデートプランを一切立てていない事に気が付きます  慣れていないとはこりゃ酷い  というわけで、タマちゃんにどこに行きたいかを聞きデートプランを立てていきます
そしてある事に気が付きます

当日雨降ったらどうするんだろう

・・・・・・・・・ヤベェ雲ったらどうしよう  本気でヤベェ、せっかくのデートなのにマジ酷ぇ
とか何とか言ってました  しかし星空を見るのに天気がどうしても邪魔をしてくるのはよくある話です  これについては仕方ないと割り切る他ありません  というわけで曇った場合のプランも立てることにし、結果大阪の市立科学館に行く事にしました
当日の予定も立った事だし、残るは当日を待ち構えるのみです


そしていよいよ七夕になりました  少しだけ前日の話をする事になりますが、前日の夜の時点で淡路島の天気は曇り  しかも降水確率が60%でした  こりゃもう科学館決定かな、それはそれで楽しそうだしまぁいいか!ということになりました
しかし何と当日、空を見上げるとそこには雲の無い青空が  天気予報を見てみると、淡路島の天気は曇りのち晴れ  降水確率が夜は20%まで下がっているではありませんか!

前日夜まで科学館に行く気満々だったのに、朝になって確認したら晴れていたので淡路島に行って星が見れるじゃありませんか  気持ちは科学館に行く気満々だったのに!


どうする?  じゃあいっそ両方行くか!!


というわけで本日のプランは科学館を見学した後、淡路島へ行って鹿野松原の海岸で夕日を見て、そして夜になったら天体観望ということになりました



タマちゃんの家の近くで待ち合わせをし、車で大阪まで向かいます  車の中では歌を聴いたり一緒に歌ったり  高速に乗って一時間ちょっとで大阪まで着きました
車を駐車場に止めて科学館へ入ります  まず真っ先に目に着くのは大きな笹でした  七夕と言えば短冊に願い事ですよ  願い事は何にしようかということで、無難に家内安全って書こうとしたらタマちゃんにひったくられました、解せぬ
タマちゃんに願い事が何かを聞かれます  短冊に書くほどの大層な願い事なんてほとんど持ち合わせておりませんが、まぁ催促されるような願い事と言えば順当にアレしかありませんね  確かに家内安全は流石にネタで書こうとしましたけど、それにしたってこれは酷いと思うんだ  他の願い事を書こうとすると短冊を奪われるので、結局私は「好きな人と付き合えますように」と書く事に
しかしそれでは不平等だ、タマちゃんの願い事は一体なんなんだと問い詰め、短冊を奪い取ったそこに書いてあった願い事は

「秀策の願い事が叶うように」でした

やっぱり私はこの子を好きになって良かったと思います

短冊を笹に括りつけ、お次はプラネタリウムのチケットを買いに受け付けへ  曇っても星が見れるという理由で科学館を選んだわけですが、昼間に星見て夜にも星を見るという、星尽くめの一日となりそうな予定でした  好きなら幾ら見ても構わんでしょ、うん
そしてここでタマちゃんのスキル”ドジっ子”発動  まさかの財布を忘れてくるという大失態  元よりあんまりお金を払わせる気はなかったですが、まさか財布を忘れてくるとは思わなんだ  チケットは私が二枚とも買いました  私の中ではこれも予定の内ですが、タマちゃんにとっては予定外の出来事  あとで払うと言ってきかないので、とりあえずお昼を食べようかと提案し、食べてる間に忘れてもらおうという作戦に出ることにします
しかし今度は俺の大失敗  昼食をどこで取るか全然考えていませんでした  結果二人で歩きながら探すことにしましたが、それぐらいの甲斐性は持っておくべきですよね  私もまだまだです

さて、プライベートでタマちゃんと会ったのはこの日が初めてです  当然二人で並んで歩くのも初めて  別に並んで歩くぐらいなら私だってどうってことないんですが、肩が触れ合い手と手が掠め合う距離で歩くとか思いもしませんでしょ普通  私の鼓動が高速でマッハ  自ら女の子に触れることすら出来ない私にはトンデモ大事件すぎます  しかしタマちゃんは一切気にしていない様子  彼氏がいるわけだし、コレぐらい何とも思っていないのだろうと推測して自己完結させます
しばらく歩いた先に、いい感じのお店を見付けたのでその店に入る事にしました  私はビーフカレー、タマちゃんはオムライスセットを頼みます  何故かタマちゃんが私のビーフカレーをとても羨ましそうに見てくるので、「あーん」ってしてみるとまさかホントに食べられました  そんなに食べたかったのだろうか、というか間接キスとか全く気にしてないのな

お昼を食べ終え、また肩の触れ合う距離で歩きながら科学館へと戻ります  先ほどの店は素直に美味しかったです  店の雰囲気も落ち着いてる感じで、結構穴場な良い店なんじゃないかと思います
途中雨足が怪しくなってきたので準備していた折り畳み傘を開きます  タマちゃんは完全に晴れると思っていたらしく、傘を持ってきていないそうです  なら相合傘するしかないでしょう?
科学館に戻ると丁度いい時間で、開場して人がほとんど入ってしまった状態でした  二人分の席を見付けて着席し、二人して椅子のふかふかさに感動していたら開演しました

今回のプラネタリウムの上映テーマは「ブラックホール」でした  あの素晴らしさは文字では説明できません  幼い頃にかプラネタリウムに行った事がないという方は、ぜひぜひ足を運んでみてください  何も知らなかった昔と違い、ある程度を知ってから見るプラネタリウムも感動しますよ


プラネタリウムが終わり、科学館の展示物を見学することに  これはまぁ普通に科学館を見学しに行った感じです  若干テンションが高かったかもしれませんが、概ね普通の人と同じ楽しみ方をしました
展示物を見終わってからお土産コーナーへと足を運びます  タマちゃんはお金を持ってきていないので何も買うことが出来ず、私は誰にもお土産を買うつもりがなかったので、完全に冷やかしですね
お土産コーナーを二人で眺めていたら、土星をモチーフにしたストラップが売っておりました  全部で5種類、買うとしたらどれが良いかと尋ねてみると、黒色が一番だと言っておりました  あとはどうするか、当然分かりますよね?  タマちゃんが別のお土産を見ている隙に、ストラップを取って別の商品と一緒に購入します  これで買っているところを見られても別の人へのお土産だと言えば大丈夫  何故その場で渡さんのだと聞かれたら、もっと渡すにふさわしいタイミングがあるだろうとお返しします


科学館を一通り堪能し、淡路島へと向かいます  プラネタリウムを見た後ということもあり、車の中では星についての話題で持ち切りでした  ケフェウス座のガーネットスター、黄道上にある一等星の総称はロイヤルスターだとか、こと座のダブルダブルスターなどなど、私の知っている事を教えてあげます  するとタマちゃんはお返しとばかりに私の知らない神話を語ってくれました  ギブアンドテイクの関係ですね
途中彼氏の惚気話も聞かされて心苦しい気持ちになったりもしましたが、そんなこと承知済みの織り込み済み  泣けば全てが台無しです  我慢するんだ私よ
明石海峡大橋を渡る頃には空は青く澄み渡っていました  西の空に雲が溜まっているのが気になりますが、今日は星が見えそうだとテンションを高くして淡路島へとその足を踏み入れます  まぁ踏み入れたのは車のタイヤですが、そんなことはどーでもいーのです

そして鹿野松原海岸へと到着  タマちゃんの海に沈む夕日が見たいという希望により足を運ぶこととなった鹿野松原なのですが、此処は有名なデートスポットなんだそうです  そんなこと微塵も知りもしない私は、カップルが書いた「幸せになります!」などの記念カキコみたいなのを大量に見付け、すごく気まずい気持ちになりました  私たちカップルどころかプライベートで初めて会う挙句、向こうは彼氏持ちなんですけど
夕日を見るにはまだ少し早い時間帯です  というわけで少し遊んで時間を潰すことに  海岸という事ですが生憎水着の持ち合わせはなかったので、海には入れず波打ち際までしか行けませんでした  それでもタマちゃんは十二分に盛り上がっています  純粋に楽しめるって素晴らしいですよね、すごく羨ましいです  理屈人間には純粋に楽しむって事がなかなか出来ないのです
二人で裸足になり、足だけ海に入ってその冷たさを堪能したり、水をかけられたのでかけ返したり  知ってるか?俺たち顔合わせてまともに話したのは今日が初めてなんだぜ?

一通り遊んだあと少し砂浜を散歩して、人懐っこい猫と戯れたあと、二人でベンチに座って夕日を待つことに
しかしこの時点で、雲が空を覆ってしまっていました  大体予想してた通りでしたが、それでも結構ショックです  まぁ天気というのは変わりやすいものですので、日が沈むまで諦めずに待つことにしました  そこまで厚い雲ではなく、空が赤みを帯びているのが分かるぐらいでしたしね
ベンチに座るときも肩と肩が触れ合う距離でした  私はこの日、終始ドキドキしっぱなしです  しかもタマちゃんは何の違和感も抱いていない様子  何なんだろう、この敗北感
二人で西の空を眺めながら談笑しました  私の恋愛話を掘り下げられたり、思い出を語りあったり  西風が強くなり、少し寒くなってきたので上着を貸してあげたり  頭を撫でてほしいと言われ、撫でてあげると逆に撫で返されたり  私はこの日、恐らく多分、初めて意識して自ら異性に触れたと思います


途中、私の手が小さくないかという話題になりました  確かに私の手は小さいです  同年代の男子と手の大きさを比べて、私の方が大きかった事がただの一度もありません  なんなら手ぇ合わせてみるかという流れになり、手を合わせて大きさを比べてみます  私の方が少しだけ大きいぐらいの差でしたね
うわーっ、ホントにちっさい!などと驚くタマちゃん  異性と手を合わせて大きさを比べるということ自体は幾度か経験はありますが、基本的にこういうことに免疫がないので結局ドキドキしっぱなしです  私は黙って事の成り行きを見守っていたら

突然手を握られました

――――――!!?
恐らく異性というものを意識し始めてから、初めて異性と手を繋いだ瞬間です  私の初めてがどんどんタマちゃんに奪われていきます
この時私はどうしたのかというと、ワンテンポ置いてから握り返しました  自分でもまさかの対応です  しかし私の脳内ではタマちゃんは彼氏持ちだという事実が過ぎったため、力強く握り返すのではなく、手をグーパーさせて手を繋ぐというよりただ握っているだけ、という体にしてしまいます
そして何回か手をにぎにぎすると、自分は一体何をしているんだと言わんばかりにタマちゃんの方から手を離しました  個人的には名残惜しかったですが
顔を両手で隠しながら「これはダメだ、この繋ぎ方はダメだ」と呟いているタマちゃん  果たして一体何事だろうかと思って訪ねてみると、互いの指の間に指を入れる手の繋ぎ方は俗に言う恋人繋ぎだそうです  恋人繋ぎがなんたるかを全く一切知らなかった私は、へーそうなんだと返すことしか出来ません

恐らく彼氏がいるのに恋人繋ぎをしてしまった事実について非常に葛藤しておられるようで、ひたすら顔を隠して悩んでいたので、どうすることも出来ない私はとりあえず頭撫でてりゃその内落ち着くだろうということで頭をひたすら撫で続けていました  というか私はどうやら頭を撫でるという行為が好きらしく、それが個人的に落ち着くからそうしていただけですが
しばらくしてタマちゃんが落ち着いたら、また別の話題にシフトして時間を潰します


結局8時まで待ったのですが雲はいなくなってくれませんでした  夕日も見れないし、星空も見れなさそうなので、遅くなってもいけんと言うことで今日はこれで帰宅の流れになりました  七夕当日に見れなかったのは残念ですが、旧暦の七夕にリベンジしに来ようと約束しました  つまりさりげなくデートの確約を取り付けたというわけです
車の中でもまた雑談したり歌を歌ったりして高速を走り抜けます  しばらくしたところでタマちゃんがトイレに行きたいと申し出てきました  その直後、偶然にもパーキングエリアの看板が見えたので、パーキングエリアで少し休憩する事にしました
トイレから先に出てきた私は暇だったので掲示物をボーっと眺めたりしてました  そしてふと気になって、空を見上げたら

そこには光り輝く一点の星がありました

そしてトイレから出てきたタマちゃんに嬉々としてその事実を報告します  パーキングエリアと高速道路ということもあり、街灯の光が強く星が見えづらかったですが、確かにそこには星が見えていました
私はタマちゃんを引き連れ、光が少ない場所がないか探しまわります  偶然にも高速より低い位置にある沿道へと続く歩道が見つかりました  街灯も背の高い木のおかげで隠れて暗くなっています  二人で沿道のど真ん中に座り込み、星空を見上げます


頭上には牛飼い座のアークトゥルスが輝き、南の方には乙女座のスピカ、その近くには土星が張り合うように輝いています  西の空にはデネボラが控えめながらにその存在を主張し、春の大三角がしっかりと見えていました  ロイヤルスターの一つであるレグルスは西の水平線に今まさに姿を隠そうとしており、北の空には圧倒的な存在感をもっておおぐま座がその全貌を見せています
東の空にはこれからは私たちの時間だと言わんばかりにこと座のベガ・はくちょう座のデネブ・わし座のアルタイルが登ってきています  乙女座を狙うかのように南の空で待ち構えてるさそり座の心臓アンタレスもその赤い光を放っていました


地元では見れない星空のオンパレードに、私たちはずっと盛り上がっていました  指さして春の大三角と大曲線を説明したり  星座の並びを追ってみたり
ある程度解説したら、あとは二人で静かに星空を眺めていました  二人の距離はもう肩の触れ合いそうな距離ではなく、まさに肩をピッタリとくっつけた状態です
私は今しかないと思いました  そして今日はもうすぐ終わると考えたら、次のチャンスはもうないだろうと思い

科学館で買ったストラップの入った袋をタマちゃんに手渡しました

目を丸くして驚くタマちゃん  今すぐ開けても良いかと聞かれます  ダメである理由がない
紙袋を開き、自分が一番好きだと選んだストラップであることを知り、更に驚いていました  そして何度もありがとうと言われます  喜んでもらえたようで何よりです  そしてまた二人寄り添いながら星空を見上げます


こんな状況であれど、しかしタマちゃんには彼氏がいるのです  夢のような時間はまさに幻影であり、確固とした事実と言う名の現実がありました  そういえばこんな自分にピッタリの歌があったな  そうだ、まさに歌詞通りだ

そんなことを考え、私はその歌を歌います  歌詞の通り、夏の大三角を順番に指差しながら

しかしタマちゃんはそれが失恋の歌だなんて知りもしません  いきなり知らない歌を歌われても、歌詞が頭に残るはずもありません  恐らく唯一残っていた歌詞は、夏の大三角を指差し歌ったところだけだったでしょう  故に私の気持ちを推し量ることも出来なかったでしょうね
そして歌い終わって一息ついたところで、タマちゃんはなんと、私の肩に体ごともたれかかってきました
私はどうしたらいいのか分からず、しかし自分の気持ちを抑えることもできず

結果タマちゃんを抱きしめました

ほんの数秒のことでした  時間にしておよそ3秒程度だったと思います  後ろから首に手を回し、ギュッと抱きしめました
困惑するタマちゃん  笑って誤魔化す私  そしてそのまま逃げるように、車の方へと向かいます  後ろから追いかけてくるタマちゃん  私は車の中で抱きしめた事を謝りました  困惑しながらも、嬉しかったと言ってくれました  嫌がられたわけじゃなかったらしいので安心しました
それからしばらくの間、タマちゃんは「あー!」だとか「うー!」だとか唸ってました  発進してからしばらくしても言ってました  多分抱きしめた時に拒絶出来なかったこととかの、彼氏に対する罪悪感に苛まれていたんでしょう


しばらくして元通りになったタマちゃん  さっき歌ったあの歌が聞きたいと言われます  ウォークマンとスピーカーを車に乗せていたのでその歌、『君の知らない物語』を流します  とても気に入ってくれた様子  好きな曲を気に入ってもらえるのはとても嬉しいことです
そして明石海峡大橋に近づいてくると共に、東の水平線が開けます  そしてそこには、真っ赤に染まった丸い月が今まさに登ってきていました  厳密には満月ではなかったですが、丸い月だったという事だけはしかと覚えています  
水平線近くの赤い月に二人のテンションは更に上がります  そしてそのテンションのまま近付いてくる明石海峡大橋  私はとある一言を思いつきました  このテンションなら言える、橋を渡る時に言ってやろう

やがて明石海峡大橋に足を踏み入れ、眼前に広がる街明かりの景色  それが見えたところで、私はその一言を言いました


「これで今日の俺の目標は達成できた  それはタマちゃんに俺が見せれる最高の星を見せる事だ
  ――そしてこれが、今の俺の見せれる最高の星空と地上の星だ」


くっせ――――――!!!!  ギップル、ギップルはどこだ!  今すぐ呼んで来い!!
今思い返すとヤバいですねこれ  二度と言えないですもん、こんなこと  ここに書くのですら顔真っ赤にしながら書いてますし  他にもまだ幾つかクサい台詞を吐いたのを覚えてるんですが、もうラスボス登場したからその他の雑魚なんか言わなくていいでしょ
人間テンションが一定値超えるとなんだって出来るようになるんだと痛感しました

まぁそんなクサい台詞にもタマちゃんは喜んでくれたようで  寒い思いしなくて良かったと思います  そしてそのまま帰路につきました  実はこの日はまだ告白とかはしていません
帰る道中、タマちゃんが数学が苦手だという事を聞きました  なんなら教えてあげようかと申し出ると、ぜひ教えてくださいと頼まれ、テストも近々あるということで、翌日教える事になったわけですね


つまりこの話はもうちょっとだけ続くんじゃ



翌日、待ち合わせ場所はまさかの自宅  家で数学を教えることになりました  女子を家に連れ込むだなんて人生3回目の経験ですよ  内二回は以前このブログを見てくれている方ならご存知の通り、初恋の人です

待ち合わせ時間に少し遅れてきたタマちゃん  さて、数学を教えるよとなったわけですが、真面目にやってたのは最初の1~2時間ぐらいで、残りはずっと駄弁ってただけでしたw
成果のほどは2単元分ぐらいを理解してもらえたぐらい  それ以外はまぁ分かりやすく言うといちゃついてましたというのが一番妥当かなと思います
タマちゃんが突然私のベッドに潜り込んで行ったり、人の布団の匂いを嗅いでいいにおいだとか言ったり  要するに奇行に走っていたと言えばわかりやすいです
他は私が腕枕する事になったり二人で一緒に寝たり  勉強する気が微塵もないことが窺えます  まぁ2時間頑張れば良い方だとか言い訳しておく
他には私の恋愛話をしたり  私のこの手の話を聞くのが楽しいのだそうです  この時の話は例の初恋の人の話でした  


そして帰りは家まで送ったわけですが、タマちゃんと別れるのが嫌だったので私は自転車に乗らず歩く事にしました  タマちゃんの自転車を奪い取り、私が自転車を押して歩きます  事はこの時に起こりました

実は帰る途中に何を話していたのかはほとんど覚えていません  要所要所で覚えてはいるのですが、要所でない所は全くと言っていいほど覚えていないです  確かその時は、先日の話を振り返って話をしていたとぼんやり覚えているのですが、途中で手をつないだ話になったことは確かです
あの時はホントにビックリしただとか、自分でも何でああしたのか覚えてないとか、でも嫌じゃなかったとか、そんな話をしていました
私は少しだけ勇気を出してみました  右手で自転車を押し、あいた左手をタマちゃんへと差し出します
タマちゃんは少し戸惑いながらも、その手を取ってくれました

そして私たちは手をつないで帰ります  傍から見ると恋人としか思えない距離で、しかし友達つなぎで互いに少し心の距離を置きながら
しばらく手をつなぎながら歩いていたのですが、ふとある時手を離すことになりました  何故手を離すことになったのかは全く覚えていません  その時の会話の内容も全く覚えていないです  しかしそれも無理はありません  なんせ、再度手をつないだ時に

タマちゃんから恋人繋ぎをしてきたんですから

その時、私に動揺走る―――――  まさにそんな感じでした  いいのだろうか、コレは  私たちはあくまで一友達なのではないのだろうか  そして彼女には彼氏がいるというのに
しかし自分の気持ちに嘘をつけるはずもなく、私はそのままで歩きました

やがて二人乗りすることになったので、その時に実はさっき恋人繋ぎしてたんだぜと教えてあげました  タマちゃん本人は全く気付いてなかったようです  私の背中に顔を押し付けながら、昨日みたいに「あー!」とか「うー!」とか唸り始めました  私はものすごい役得状態だったので、そのまま笑って自転車をこぎ続けました


二人乗りをしたのも数分程度で、また二人で手を繋いで歩きます  もちろん友達つなぎです  さっき恋人繋ぎしてたって言わなければ良かった
自転車を降りてからは私の恋愛話に  今の好きな人について根掘り葉掘り聞かれます  当然タマちゃんが好きだということを隠したままですので、話せる内容には限りがありましたが
そして以前のメールの内容と似たようなことを聞かれます  私の恋愛観については以前話した通り、偽善者と呼ばれても何らおかしくないものです  しかしそれでも私は変わらない  それが例え偽善であれど、自分本位な身勝手であるぐらいなら偽善を選ぼう
素直な気持ちと言うか、そうありたいという想いを伝えました

その言葉を聞いたタマちゃんは微笑みながら両手で顔を隠し、そして照れながらもこう言いました


「―――うち、ホントに秀策の事好きになっちゃったかも」


私は嬉しさのあまりタマちゃんを抱きしめます  タマちゃんも私の背中に腕を回し、互いに抱きしめ合いました
そして二人で手をつないで歩き出します  今度はどちらからともなく恋人繋ぎをしながら
しばらく無言で歩いたあと、私は自分の好きな人がタマちゃんである事を伝えます  信じられないというように目を丸くするタマちゃん  両想いだなと言って微笑み合います
彼氏の事はいいのかと尋ねてみると、彼氏より好きになってしまったと言ってくれました  そして近いうちに別れを告げてくるとも  嬉しいけど一つのカップルを破滅に追い込んだと考えると、少し複雑な気持ちにもなりました


そしてタマちゃんの家の前に着き、今一度抱き締めて好きだと伝えてから帰宅しました


帰路の途中、晴れ渡った空を見上げながら歩いていると、生まれて初めて、空を切る一筋の光を見ることが出来ました




こんな感じでしたねー
いやー、若干物語風味にしてみましたが、意外と結構書けるもんですね  そしてもう、自分が自分じゃないかの如くクサい  他のカップルもこんなクサい事言ってるもんなんでしょうかね  出来ればそうであってほしいですね  若干恥ずかしさが緩和されますし

ちなみにこの段階ではまだ付き合ってません  この後タマちゃんが別れた後、正式に告白しました  故に記念日が13日でして
それにしてもまさかですよね  純愛以外する気なかったのにまさかのNTRする事になるとは思いもしませんでしたし  自分がこういうことしちゃうと、今度は別の相手に取られちゃうこともあるんじゃないかとか心配になっちゃいますよね  まぁそこは信用する他ないと思いますが


二ヶ月経った今でも上手くやっていけてます  数回軽い喧嘩はしましたが、結構しょーもない内容ですしちゃんと仲直りもしました

とりあえず今回私が一つ言えることは


七夕の日に短冊に書いた願い事は信じれば叶うっぽい



今回はひとまずこんな感じで終わりましょうか
次また更新する事があるのなら、以前みたいな調子でやって行きたいと思います



んでは~


ノシシ☆ミ

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 2012_09_27

Category: 未分類  

1年の学年演技は代表生徒の笛の合図に合わせて単調な動きをする、というものだった
本当に簡単な動きだが、今の俺たち2年生に真似をしろと言われても簡単には真似出来ないだろう  この学校に馴染みきっていない1年生だからこそ、全員が動きを合わせられるのだ  2・3年はこの学校に慣れ切っている  そして学校に慣れていくと同時に手の抜き方も学んで行く  だから単調な動きは逆に真似がし辛いのである


1学年演技を見終え、昼食をとる



午後の部が始まった


午後の部の最初に行われたのは玉入れだ  菊部長と真白ちゃんが出ているはずだ
玉入れのルールは誰もがご存知の通り、高い位置にある籠にお手玉を放り込めばいいだけだ  しかしと言うかやはりと言うか、コレまたちょいと変わったところがある
お手玉の色は全部同じ白色で、どのクラスが入れても点が入る事になっている  しかし、残り時間が半分になった時点で各クラスの籠の下に括りつけられている袋が開き、色つきの玉が落ちてくるのだ  色つきの玉は1個につき3点  玉はクラスによって色が違い、自分のクラスの玉の色でないと点数に換算されないのである

全学年合同で行われるその競技の結末は、果たしてCクラスが1位となった

他のクラスが下手だったというわけではない  菊部長が余計な事をしたわけでもない  ただ、Cクラスが規格外過ぎただけだった

Cクラスの1年メンバーは、真白ちゃん・中野飛鳥・星見叶の3人  これは聞いた話だが、中野は開始直前に先輩たちに対し作戦を提示したそうだ  『後半になったら、相手の色玉を相手の籠に入れろ』と
説明不足に思えるが、実際はこれほど的確な表現はなかった  つまり敵の色玉を、別のクラスの籠に入れろということだ  得点の高い玉をいち早く失くしてしまう事で、相手の得点源を奪う事が出来る  更に籠の大きさは決まっているため、余分な玉が入り込んでしまうと自分のクラスの玉の入る数が減ってしまうのだ
点数を稼ぐ役、妨害をする役、自分のクラスの玉を確保する役  それぞれが上手く機能していたので、他クラスと圧倒的な差をつけていた


次は2年の学年演技  俺たち2年生の演技は簡単に言うとダンスだ  曲に合わせて踊る、ただそれだけのモノ  高校生らしさという理由から組体操をダンスの中に組み込んでいる
280人が一斉に踊る分、統率力に欠けてしまう  それは良く言えば自由度が高いということだ  ダンス自体を台無しには出来ないが、細かな動きは幾らでも応用が利かせられる  1年とは反対に、学校に慣れきっているからこそ出来るものだと俺は思う


2年の学年演技が終わり、次は借り物競争が始まる

俺はこの高校に入って、初めて実際に借り物競争を見た  時間がかかるうえに、全員がゴール出来ない可能性があるので、学校行事である体育祭で行うにはリスクが大きすぎるのだ  かと言って、借りてくる物を学校側で用意してしまうと、それは単なる出来レースだろう
そんな借り物競争をやっているこの学校は、やはりどこか変わっているようだ

緑   「あっ、部長いたよー」
昌   「部長は小さいから見付けやすくていいなぁ」
雪満 「それをいいと思うのは本人以外だろうがな」
昌   「俺らのクラスからは誰が出るんだったっけ?」
雪満 「さぁ?」
緑   「知らないなぁ」
優輝 「知るわけないな」
昌   「先生がそんなでいいのかよ……」
優輝 「うっせぇ、テメェラもクラスの事ぐらい把握してやがれ」

クラスに薄情な俺たちだった
互いに言い訳をし合っている間にスタートの空砲が鳴り響いた

昌   「俺いっつも思うんだけどよ、何でスタートの合図でいちいち空砲とか使ってんの?」
雪満 「言ってる意味が分からんが…?」
昌   「ほら、スタートの合図なんて空砲なんて使わなくても、他の物で代用できるだろ?
     なのに、何で特に使い道のない空砲なんて使うんだろうな?って事だよ」
緑   「言われてみれば……」
昌   「それこそ空砲の音を録ったテープでも流せばいいじゃねーか、といつも思うわけよ」
雪満 「場の雰囲気を出すためとかじゃ?」
昌   「わざわざ空砲に気を向けてる奴なんかいないだろ?  それにやってみりゃ分かるが、
     空砲って近くで聞くと頭が痛くなるぐらいうるさいんだぜ」
雪満 「まぁ非効率的なのは確かだな」
昌   「スタートの合図なんて分かればいいんだよ  ぶっちゃけ放送部員が『よーい、ドン!』
     って言えばいい気がする」
雪満 「いろいろ台無しになるな、雰囲気とか」
昌   「他にはそうだな……  音楽室にある太鼓でも叩けばいいんじゃね?」
雪満 「空砲に並んで非効率的だろ  そして明らかに場違いだ」
昌   「あえて逆の発想で、音楽が鳴り止んだと同時にスタートとかどうよ!?」
雪満 「椅子取りゲームが始まりそうだな」

借り物競争そっちのけで喋っていると、不自然に音楽が鳴りやんだ  そして、同時にマイクのスイッチが入る音がした

緑   「落し物でもあったのかな?」
雪満 「競技中に放送するか……?」


『あ、あーあー、テステス  いろはにほへとちりぬるを!  マイクテスー』


聞いたことのある賑やかな声が聞こえてきた


『ようやくマイクを占拠出来ました!  先生を説得するの大変だったんだよ!  ……え?あ、スミマセン  ……はい、はい、分かりました』
『というわけで!  今から実況と解説を交えて行きたいと思います!  実況はワタクシ、放送部1年、中野飛鳥  そして解説は同じく放送部1年、金澤美由紀でお送りいたします!』


雪満 「何やってんのアイツら!?」
緑   「最近見ないと思ったら放送部に入ってたんだね~」
雪満 「そういう問題じゃねーよ!?」
昌   「おぉー、実況すんのかー  面白そうだな!」
雪満 「お前は気楽すぎやしねぇか!?  ちょっとは事態の異常さに驚けよ!」
優輝 「祭りのテンションなら何でもアリなんだろ」
雪満 「だからお前は先生なんだろ!?  ちょっとは驚くなり事情を聞きに行くなりしろよ!」
優輝 「アイツらには何言っても無駄だ」

俺一人だけが慌てているところに、菊部長がやってきた―――



飛鳥 『えー、今日今までのほぼ全ての時間を費やしてようやく先生方を説き伏せたわけですが、
     残る競技は借り物競争と騎馬戦だけですね、金澤さん』
美由 『そうだな―――いや、そうですね、中野さん』
飛鳥 『とりあえず選手が物を探して駆けずり回っている間に、競技の説明をしたいと思います』
美由 『普通の借り物競争とは違うのか?――いや、違うんですか?』
飛鳥 『えーっとですね……  借り物競争といえば、紙に書いてある物を持ってくる、です』
美由 『一般的に知れ渡ってるのはそんな感じだな―――いや、ですね』
飛鳥 『ですが!  この借り物競走は、紙に書いてあるのがちょっと変わっているわけです』
美由 『ほう?  と、言うと?』
飛鳥 『紙に書いてあるのは―――  クイズ形式の何かです!』
美由 『あんまり詳しくなってないな―――なってないですね』
飛鳥 『その人の解釈によって答えが変わっちゃうわけです』
美由 『つまり、何持ってきてもいいと?』
飛鳥 『ゴールに待ち構えている、生徒指導担当教師、鏡野先生に認められればゴールです』
美由 『そりゃまた物騒―――いや、恐ろし―――とんでもないな』
飛鳥 『ですよね~  あ、今さっき「二人とも後で生徒指導室に来るように」って鏡野先生が
     言ってましたよ』
美由 『マジで!?』
飛鳥 『さて、競技説明も終わったところで、ようやくゴールに向かって人がやってきました』
美由 『アレは…………誰だ?』
飛鳥 『まさかの解説が役立たず!!  えーっとアレは、恐らく3年D組の方ですね』
美由 『3-Dの誰なんだ?―――いや、誰ですか?』
飛鳥 『さぁ?』
美由 『…………』
飛鳥 『…………』
美由 『えーっと、うん、まぁ、なんだ、名前が分からなくたっていいじゃん』
飛鳥 『……だよね!  というわけで彼の事は《名も知らぬ彼》と呼ぶことにしましょう!』








 2012_09_27

Category: 未分類  

「やっぱりリオが気になるな。とりあえず宿屋に見にいこう。」


家から出ると、丁度サキが帰ってきたところだった
「さ、サキ!!」
「おいおい、こんなところに戻ってきてどうしたんだ。」
「どうしたんだじゃないよ。あれからパッタリいなくなったと思ったら・・・。」
「オレの方はひと段落ついたからな。で、レイトは何でこんなところに戻ってきてるんだ?」
ついこの間の事件の事を気にしてもいないようだ
「それは・・・。サキの事が気がかりで、カトレアさんに相談しにきたんだ。  そうしたらサキが戻ってきてるって聞いたから、探し出そうかと思ってた。」
「オレを探してどうしようって言うんだよ。俺が殺しをしたのも、そいつを喰らったのも事実だ  そしてその理由を話すつもりもない。」
「でもサキがそんな事をしたって町中の人に知れたらどうするんだよ。」
「前科が2件もあるんだ。  それなのに何故オレがこうしていられるか、分からないのか?」
「カトレアさんが・・・もみ消してる。」
「その通りだ。本当に妹思いの姉だよアイツはな。」
嘲笑、というよりは自嘲するように言った
「・・・・・。」
「じゃあレイト。お前にすることをやるよ。  マリア達と一緒に例の異端者を追え。あいつは更に異端者を増やす続けるぜ。」
「なんのために・・・。」
「何度も言わすな。そういう理由は本人に聞くしかない。」
「サキは・・・。そいつに会ったのか?」
「あぁ、それで話もした。」
「なんでその時にソイツを捕まえなかったんだよ。  サキなら可能だったろ?」
「あぁ、戦いの技量なら負けはしない。  100回戦ったら100回勝てる。
だけどな、その時は捕まえるだとか、そういう気分にはなれなかっただけだよ。」
「それに、その時点でオレのするべき事が他にあることも分かったしな。」
「するべき事・・・?」
「レイトに話す気はないぜ。  カトレアもオレも今は別件で忙しいからな。お前はソイツを追ってみろ。」
「俺だって・・・。そいつを追う理由がないさ。  そりゃ襲われている人がいるのは分かる。でも俺は・・・。」
「じゃあもう一つ。  お前は妹を探しているんだったな?カトレアから聞いている。もしもそれらしい情報を得たら教えてくれってな。
行方不明になったのは半年前に何者かに襲われた時だろ?  恐らくお前を襲ったのは、今マリア達が追っている異端者と同一人物だ。」
「なんだって!?どうしてそんなことが!」
「答える気はない。さっさと行け。  モタモタしてると今度こそ本気で殺すぞ?」
「・・・・・わかったよ。  妹に近付けるんなら、追うしかない。」
「分かってるじゃないか。  お前のそういうところ、好きだぜオレは。
じゃあな。オレもカトレアに頼まれた仕事をこなさなくちゃならない。  さよならだ。」
サキは町の外へと歩いて行ってしまった

「行くしかない・・・か。
とりあえずリオのところに行こう。」




「あ、レイト!おはよう!」
「あぁ、おはようリオ  頭痛はもうよくなった?」
「うん。おかげ様でね。
これから私どうしよう。  スノーフリアへはどうやって行くの?」
「アルクエイドから船が出ていると思うけど、随分遠い道のりになるよ?」
「ここらへんからは船ってでてないんだ。」
「ここからも船を出そうって声は上がっているし、計画にはあるらしいけど、今のところは出ていないかな。」
「レイトは、しばらくこっちにいるの?」
「いや、用事が出来てね。  ちょうどアルクエイドまで行く事になった。」
「え、そうなんだ・・・。
私も・・・連れて行ってもらえる・・・?」
「そうだね。どうせならリオも一緒に来るといい。そこから船で、スノーフリアへ行けるからね。」
「うん!一緒に行く!」
「それじゃ、さっそく出発だ。」



「ん・・・なんだいソレ?」
「あ、これ?私のお守りなの。」
「お父さんとお母さんからのプレゼントでね。  確か『理に生きる』って意味が込められているんだって。」
「理に生きるかぁ、いい響きだね。」
「私の名前もそこから来てるって言ってた。
でも・・・私にはまだ『理に生きる』って言葉がどういう事なのか、分からないな・・・。」
「これから見付ければいいじゃないか。」
「見付ける・・・?」
「そんなに難しい意味じゃないと思う。  考えて導き出すんじゃなくて、自分の人生の中で見付ける物なんじゃないかな?」
「考えるんじゃなくて・・・見付けるもの?
うん・・・そうだね。  分かった。私見つけてみるよ。」
「あぁ、きっと見付かるさ。」
「うん!」


洞窟を抜けてしばらく歩いたところで、リオが足を止めた
「はぁ・・・。」
「ちょっと疲れたかな?」
「こんなに歩いたの初めてだから・・・。  ごめんねレイト。」
「じゃあパラダイスに寄ってそこで休もう。」
「うん、ありがと。」



「ぅーぁー・・・」
「はは、暑そうだねリオ。」
「こ・・・これはちょっと・・・。  一歩間違えば死んじゃうんじゃない・・・?」
「俺もここに初めて来た時には、今のリオみたいにヘバってたよ。」
「わ・・・私雪国の出身だから・・・。  こういう暑いのには慣れて・・・ないんだよね。」
「そっか、確かにそれは辛いかもしれないね。」
「も、もっと涼しく・・・ならないかなぁ・・・。」
「はは、ならないならな・・・あれ?」
「・・・あ、ちょっと楽になった・・・。」
「あんまりにもリオが辛そうだから、神様が涼しくしてくれたのかもしれないね。」
「じゃあ神様にお礼言わないといけないね。」
「あぁ、そうだね。  神様ありがとーってね!」
「神様ありがとぉー!」
「さぁ、神様が涼しくしてる内にパラダイスへ着けるように急ごう。」



「うわぁ・・・。」
「どうしたんだい?」
「初めての町って楽しいね。  私、スノーフリアから出たことってなかったから。」
「じゃ、ちょっと町をぐるっと回ってみる?」
「あ、さんせー!休憩がてら、ね!」



「さいきんスレッグがまちにいないの・・・。」
「スレッグ・・・?」
「あぁ、彼はちょっとこの町を留守にしててね。」
「あ、スレッグってレイトの知り合いなんだ?  じゃあきっと良い人なんだね!」
「スレッグ・・・もどってくるかな?」
「うん、きっと戻ってくるよ。  願えば・・・きっと届くから・・・。」
「うん!そーだね!スレッグかえってくる!」



「うぅ・・・。」
「どうしたの・・・?」
「この花が枯れちゃったんだ・・・。  みんなで大事に育ててたのに・・・。」
「そっか・・・。残念だね・・・。」
「ねぇ、どうすればいいかなぁ・・・?」
「願えばいいと思うよ。」
「願う・・・?」
「また綺麗なお花がみたいなって願えば、きっとまた咲くから。」
「そんなことしたって、咲かないよ・・・。」
「ううん。私も一緒に願ってあげるから、ね?」
「・・・うん、分かった。信じてみる。」
「うん、一緒に頑張ろう!」



「はぁ・・・。」
「どうしたんですか?」
「あ、聞かれてしまいましたか・・・。」
「なにかお悩みのようですけど・・・?」
「えぇ・・・。ここには沢山の子供達が一緒になって生活しているのですけど・・・。
やっぱり生活が苦しくて・・・。  私はもちろん、もう働きに出れる子は稼ぎのほとんどを入れてもらってます。
それでようやくギリギリの生活ができるぐらいで・・・。」
「それなのに最近病気で一人働けなくなってしまった子がいたものですから・・・。」
「あの・・・。少しでよければ・・・援助させてくださいませんか?」
「え・・・?いえ、とんでもない!」
「いいんです、私がしたいだけだから。その代わり、子供達への負担を少しでも軽くしてあげてくださいね。」
そう言って、リオは2000Gを女性へと手渡した
俺も一緒に2000Gを取り出して手渡した
「じゃあ、俺も少しだけど・・・。」
「ほ、本当に・・・ありがとうございます!」
「交換条件なんですからお礼なんていいんですよ。」
「はは、そうだね!」
「それじゃ、私達はこれで失礼します。」
「そうだね、じゃあ行こうか。」



「そろそろ宿屋で休もう。」
「うん、私も大分疲れちゃった。」



「疲れはとれた?」
「うん、バッチリだよ!」



「さて、アルクエイドへ向かおうか。」
「ごめんレイト、ちょっとお願いがあるの。」
「ん・・・お願い?」
「昨日の地下に居た、花を大事にしてた子がいたでしょ?その子に会いたいなって。」
「そのくらいならお安い御用だよ。」
「うん、ありがと!」


「あ、昨日のお姉ちゃん!」
「おはよ!今日は元気そうだね。」
「そりゃそうさ!見て見て!  昨日まで枯れていた花がまた咲いたんだよ!」
「あ、本当だ!」
「お姉ちゃんに言われて、昨日はずっと、また咲いてほしいなってお願いしてたんだ。  お姉ちゃんも願っていてくれた?」
「うん、もちろん。  みんなが大切にしてるお花なら、咲いているところ見てみたかったから。
咲いてみてほしいな~って願ってたよ。」
「ありがと!花が咲いたのは、きっとお姉ちゃんのおかげだよ!」
「私と、キミもね。」
「うん!そうだね!」
「じゃあお姉さん出かけなくちゃならないから、また今度ね。」
「そうなんだ~。  うん、分かった!バイバイ!」
「バイバイ!」
(枯れてしまった花が一日で咲き直した・・・?それもこんな地で?)
「どーしたのレイト?早く行くよ~!」
「あ、あぁ!・・・行こうか。」





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