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失敗があっても成長するとは限らない だって失敗に気がつかないから

Category: 自作小説  

どもども秀策ですよ



どないや!  バナー作ったぞ!
とか言ってみるけど、別に何も苦労してないのは言うまでもなし  強いて言うなら、SSからキャラを取りだすのがひと苦労だった  ペイントしか使ってないかんね、背景を消すのに消しゴムと白色を使って、ドット単位で消したのは疲れたぜぃ





バナー01





こんな感じ  結局背景はメンドくなったので、1色で塗りつぶしてやった  後悔はしていない
まぁ簡易バージョンということにしてください  気が向いたら背景も頑張る  ブログ名通り、何かのついでに頑張る  でも何のついでに背景を頑張ることになるのかは、私にはわからない


とりま、左側にちょこっと貼っておきますかね、後で  だって今はもう7時半過ぎ  もうすぐ人狼始まっちゃうよバカヤロー!




というわけで急いでTS行きましょー

昨日、イタリアっぽい名前の人のキャンプを発見  土曜人狼のキャンプが建っていたんですが、あくまで待機場所なうえに、中に誰も入っていない  というわけで感覚型専用だけど突入してみる






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中にはかえでsもいました  そういえば店員さんをやってるとか聞いたことある  じゃなくて見たことある









478.jpg479.jpg








何やらゲームをやらせてもらえるそうです  ゲームなら任せろということでもちろん承諾b








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モルモット扱いの秀策の運命や如何に!!


今回はこれだけ   だってもう8時5分前・。・
おまけ↓







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476.jpg








スミマセン、かえでs  思ってた通り、以前喫茶店を乗っ取ったのはかえでsの喫茶店でしたwwwwwwww
通りで見覚えがあると………


追記に小説  結構日を置きながら書いたから、最初と最後に矛盾が出てるやもしれん  しかも昨日、何分だか何時間だか知らないけど、書きかけの奴を公開状態にしてたみたい  すごくミスった、かなり落ち込んだ




んでは~

ノシシ☆ミ
 
****************************************************



あの5人組の一人が、無事(?)生徒会長となった  と言っても、他に立候補がいなかったのだから、当然と言えば当然なんだが
残りの二人も書記として通ったらしく、知り合いの俺たちとしても普通に「おめでとう」と言ってあげてもいいだろう

しかし、それとは別に問題が出来た  それはと言うと――




菊菜 「やっと終わったー…」
昌   「ああ……今ので一体何人目だ?」
雪満 「今日はさっきので4人目だ」
緑   「まだ少ない方だね~」

新生徒会就任式  以降、俺たちの元へ相談や何やらを頼む人が急増したのである  こうなった時期が時期だ、どう考えてもあいつらの仕業としか思えない

雪満 「にしても……  つい先々週まではすることがなかった俺たちがすごく懐かしい……」
菊菜 「だね……  忙しくなる日が来るなんて思ってもなかったもん……」
泉   「でもいいんじゃない?  暇だ暇だと言わずに、ちゃんと活動できてるのだから」
菊菜 「う~……  でも大変なのは嫌」
昌   「オイコラ部長」
雪満 「なあ真白ちゃん、お得意の推理で忙しくなった原因を教えてくれないか」
真白 「私は推理小説は好きですけど得意ではないんです……」
雪満 「そうか……」
昌   「俺にとって困るのは、誰がいつ来るかが分からないことだな」
緑   「何で?」
昌   「忙しいのは耐えれるが、いちいちゲームを隠さなきゃいけないのがツラい」
雪満 「持って帰れよ……」

前にも行っただろうが、この部屋には昌のゲームが大量に持ち込まれている  もちろん校則違反だ  けど、顧問が顧問なので、注意すらしない
しかし部活動の内容上、他の先生に見つかったりしたら大問題だ  部員と例外を除いた生徒に見られても困る
ちなみに、テレビは部室に常備されている  この部屋で学校側が撮った体育祭や文化祭の様子のテープを見たりするためだ  それ以外の目的で使ってはいけない  とはいっても、俺たちが部室に居る時間帯は大して面白い番組をやっていないので、ほとんど使ってはいない

俺たちがげんなりとしていると、また部室のドアが何の前触れもなく開かれた

飛鳥 「こんにっちはー!!」
雪満 「お前か……」
飛鳥 「みなさんお疲れみたいだねー」
菊菜 「また来たんだ?」
飛鳥 「春ちゃんたちが生徒会入ってから、なかなか放課後遊べないからねー」
雪満 「だからと言ってここに来る必要はあるのか?」
飛鳥 「ん?  特には」

きっぱりと言い切った  せめて悩む素振りぐらい見せてくれ

飛鳥 「最近忙しいでしょー」
雪満 「確かに忙しいな」
飛鳥 「暇だーって言ってたから、私が仕事を回してあげてるんだよ?」
雪満 「は?」
飛鳥 「全部のクラスを走りまわって、何かあったらここに相談に来るように言ってきました☆」
雪満 「『言ってきました☆』じゃねぇよ」

俺は中野の頭を引っ掴んで力を入れる  普通の女子にはしないが、コイツは例外だ

雪満 「何か?  じゃあここ1週間近く働き詰めだったのはお前のせいと?」
飛鳥 「アハハハ  やだなー、私のおかげの間違いでしょ?」
雪満 「迷惑だ」
飛鳥 「そんな感謝しなくてもいいって~」
雪満 「お前にはこれが感謝してるように見えるのか?」
飛鳥 「ううん、全然?」
雪満 「お前のおかげで俺らは迷惑してるんだが?」
飛鳥 「そんな~、誉めたって何も出ないよ?」

ダメだ、既に会話が成立してない
みんなは話に参加してこない  今日でなければ、あるいは生徒会選挙以前ならこいつと喋って時間を潰しているが、今は完全に俺らを無視して身体を休めていた  出来れば俺もそうしたい
早急に追い返したいが、その前に聞いておかなければいかないことがあった

雪満 「……で?  お前は全部のクラスになんて言って回ったんだ?」
飛鳥 「何か困ったことがあったらここに来いって言った」
雪満 「……何で?」
飛鳥 「生徒会選挙が終わったから?」
雪満 「全然意味が理解出来ねぇよ!」
飛鳥 「ほら、ユリも生徒会長になったことだし」
雪満 「なったから何なんだよ!  言って回った理由とは別だろ!?」
飛鳥 「別だったり、別じゃなくもなかったり」
雪満 「それはつまり別だってことだよな!?」
飛鳥 「まぁそうカリカリなさらずに」
雪満 「カリカリさせてる原因がお前自身だってことに気付いてくれ!!」
飛鳥 「あははは~  冗談だよー」
雪満 「どれが冗談だ……」
飛鳥 「まぁ、暇じゃなくなってよかったじゃん」
雪満 「俺はぬるま湯程度の忙しさが好きなんだが」
飛鳥 「そこまで忙しくなるとは思ってなかったんだよ」
雪満 「まぁ悪意がないなら許すけどさ……  あちこちに言って回るのはやめてくれないか」
飛鳥 「あ、今もミユが言い広め回ってる最中だよ」
雪満 「今すぐ止めてこ――――い!!」

即刻部室から追い出した  悪意があるのかないのかわからない
中野を追い出してから数分もしないうちに、誰かが扉をノックした  緑がドアを開ける

緑   「はいはーい」
沙希 「えっと……失礼しまーす」

2人組だった  身長や顔立ちからして二人とも1年生だろう
部室に入ってもらい、こちらの軽い自己紹介を済ませたところで話を切り出す

菊菜 「えーっと、二人の名前は?」
沙希 「私は藤原沙希といいます  こっちは双子の妹の亜紀  気軽に名前で呼んでください」
菊菜 「双子?  顔はあんまり似てない……と思うけど」
沙希 「私たち、二卵性双生児なんです」
菊菜 「ニラ……ソーセージ?」
緑   「何その美味しくなさそうな食べ物」
昌   「真緑のソーセージを想像して若干後悔した」
真白 「そもそもソーセージって言うんですか?  それ」
泉   「二卵性双生児よキクちゃん  簡単に言うと外見があまり似てない双子ってこと」
菊菜 「へぇ~  それって珍しいの?」
沙希 「珍しいってわけでもないんですけど、双子って言うと大抵は外見がそっくりなイメージが
     ありますよね」
菊菜 「だね~  私も双子って聞くと、外見がそっくりな二人をイメージするもん」
雪満 「え~、話は変わるけど……2人とも1年生だろ?  クラスは?」
沙希 「D組です  妹も同じクラスです」
雪満 「なるほど  じゃあ真白ちゃんは2人と面識はないのか?」
真白 「はい、廊下で見たことがある程度ですね」
緑   「で、ここに来た理由は~?」
沙希 「えっと、亜紀があるモノをなくしちゃったんで、探すのを手伝ってもらおうかなと」
緑   「あるモノ?  何をなくしたの?」
沙希 「それは私にもわからないんです」
緑   「え?」
沙希 「なくしたのは私じゃなくて、妹の方なので……」
泉   「そういえば妹さんはさっきから全然喋らないわね」
亜紀 「へ……?  あ、はい、何でしょう?」
泉   「あなたが無くした物はっていうのは何だったの?」
亜紀 「………?」

泉先輩が問いかけるが、亜紀……ちゃんは頭からクエスチョンマークを飛ばすばかりだ  苗字じゃ区別するのが面倒だし、呼び捨てにするのは気が引ける  この際ちゃん付けでも構わないだろう

沙希 「あぁそうだ、言うのを忘れてました  亜紀はちょっと特異な持病があるんです」
泉   「持病?」
沙希 「はい、記憶障害なんです」
泉   「記憶障害……」
緑   「それで、物をなくしたことを忘れちゃったんだね」
沙希 「多分そうだと思います」
雪満 「勉強とか不便じゃないのか?  こんな私立高校じゃ…」
沙希 「あ、それは問題ありません」
雪満 「何でだ?」
沙希 「亜紀は『嫌なことや都合の悪いことだけ』忘れてしまいますから」
雪満 「何だそれ!?」
沙希 「多分物をなくしたのは嫌なことだったんでしょうね」
雪満 「いやいやいや、そんなサラっと言われても!」
菊菜 「それじゃあ、私たちは何をなくしたかもわからないものを探さなきゃいけないってこと?」
真白 「そういうことみたいですね……」
泉   「まずは何を探しているのか見当をつけないといけないわけね……」

泉先輩が頭を抱えている  俺はそれよりどうしてそんな持病を持ってるのかが気になったが、この様子じゃ話を戻すことは無理だろう

昌   「えーっと亜紀さんとやら、無くした物ってのはどんなものか覚えてるか?」
亜紀 「私、何か無くしたの?」
昌   「いや、俺に聞かれても」
亜紀 「そもそも、何で私はここにいるの?」
昌   「だから無くし物を探してもらうために来たんだろ?」
亜紀 「私、何か無くしたの?」
昌   「これじゃあ無限ループじゃねぇかあああああ!!」
雪満 「昌、スマン  辛抱して、菊部長と一緒に何か手掛かりが手に入らないか頑張ってくれ」
昌   「マジで!?  俺無限ループほど怖いものないと思うんだが」
菊菜 「なんで私も!?」
雪満 「二人ならきっと出来ますって!!  ちなみに俺は無理だからよろしく」
昌   「俺も無理だよ!」
雪満 「やる前にあきらめてどうするんだ!」
昌   「ついさっき挑戦したところだよ!!」
雪満 「仕方ない………、そこまで言うなら、やらしてやるよ」
昌   「何も妥協してねーじゃねーか!!」
雪満 「と、いうわけでよろしく」
昌   「『と、いうわけで』じゃね――――!!」

向こうは2人に任せて、俺らは沙希ちゃんから話を聞くことにする

緑   「沙希ちゃんは何を無くしたのかわからないんだよね?」
沙希 「はい……  突然、亜紀が鞄の中やポケットの中を探り初めて、『アレがない……』って
     言ったんです  そこに別のクラスの子が偶然通りかかって、『なんか悩み事があるなら
     ここに行け』って  で、その勢いに押されてここに来たんです」
真白 「えっと……、その子の特徴ってわかる?」
沙希 「よく覚えてないけど運動神経がよさそうだったかな  凄い早さで走って行っちゃったし」
雪満 「やっぱりあいつか……」
沙希 「知り合いなんですか?」
雪満 「残念ながらな」
泉   「2人ともわからないのなら、何を無くしたのか推理するしかないわね」
真白 「推理ですか!!」
雪満 「そういう言葉が絡むと元気になるな、真白ちゃんは」
真白 「当たり前です」

断言された  何がどう当たり前なのかは分からないが、この手のことは得意だろうから、とりあえず手掛かりとかそういうものを見つけて行けば、あとは泉先輩と真白ちゃんがどうにかしてくれるだろう

緑   「でもさ、推理すると言っても手掛かりがないんじゃ推理のしようがないよ?」
泉   「それが一番の問題ね  何の手掛かりもないところから推理しないといけないのだし」
真白 「魚住先輩に高槻先輩、甘すぎますよ……」
緑   「え?」
真白 「手掛かりが存在しないことは決してないのです!」
雪満 「おぉ!  あの真白ちゃんが、あろうことか泉先輩に『甘い』と言った!」
沙希 「えっと……スゴイことなんですか?」
雪満 「えーっと、そうだな……  東先生って知ってる?」
沙希 「ハイ、知ってます  何度かうちのクラスに代理先生として来たことありますし……」
雪満 「あの人の性格とかも知ってるかな?」
沙希 「サボり癖があるとか、学校でタバコを吸うとか、有名なのは知ってます」
雪満 「それだけ知ってたら十分だ  あの人の性格を改心させれるぐらいスゴイ」
沙希 「かなりスゴイことなんですね……」

どれだけスゴイかは伝わったようだ  しかし、カッコいいこと言ってる真白ちゃんの台詞が本当なのかいまいちよくわからないのが、また新たな問題でもあるだろう

緑   「と言っても、沙希ちゃんも亜紀ちゃんも、何を無くしたかわからないんだよ?」
真白 「手掛かりなんて言うのは、その場の状況さえ説明してくれていたら、そこから手に入る
     ものなんですよ」
泉   「その場の状況って……『あるモノ』を無くした直後にどこかの誰かさんにここに来るように
     言われただけじゃなかったかしら?」
真白 「重要なことを忘れてますよ、先輩  亜紀ちゃんは、物を無くしたと気付いたときに、どこ
     を探したか覚えてますか?」
泉   「鞄の中やポケットの中じゃなかったかしら」
真白 「その通りです  つまり、無くした物は『ポケットに入る程度の大きさ』であることが分かる
     はずです!」
緑   「おぉ、なるほど!」

俺はどうやら蚊帳の外っぽい  なんか入りづらいし  俺はメモを取る役を受けるとしよう
プリント製作用のB5サイズの半紙を棚から1枚引っ張り出し、『ポケットに入る程度の大きさ』と、書き込む
真白ちゃんはさっきから腕を組んで熟考している  つまりは、アレ以外に手掛かりを見つけていなかったということだ  きっとそのうち、また何か思いついてくれるだろう

泉   「ポケットの中に収まるようなもの、ね」
緑   「財布とか携帯とかかな?」
沙希 「電車の定期や家の鍵とかもありますね」
緑   「もっと手掛かりがあるといいんだけどね~」
泉   「そうね  もし何を無くしたかがわかっても、どこで無くしたかがわからなければ見つけよ
     うがないのだし」
沙希 「流石に場所までは……」
真白 「同時に考えるより、片方を先に解決した方が効率いいと思います」
緑   「まぁそうだよね」

みんなが腕を組んで考え始める  俺も考えてみたが、何も思いつかない  俺に探偵業は無理なようだ
などと考えていると、泉先輩が口を開いた

泉   「誰かさんに『ここに行け』って言われたのは、放課後に無くしたのに気づいた直後よね?」
沙希 「あ、はい、そうです」
泉   「で、『あるモノ』を無くした直後にその人に会った、と」
沙希 「はい、いきなり現れたものだから、驚いてしまって何を無くしたのか聞きそびれたんです」
泉   「と言うことは、『あるモノ』は持ち帰りする物ということになるわね」
沙希 「『ポケットに入る物で、持ち帰りするモノ』かぁ……」
緑   「あっ!  沙希ちゃん、学校に不要物とか持ってきたりする?」
沙希 「いえ、私たちは不要物はほとんど持ってきてません  携帯や軽い化粧品とか、学校側
     が黙認してくれるような物は持ってきてますけど……」
緑   「じゃあゲームとかお菓子とかじゃあないってことだよね!」

次々に物を特定していくみんな  こうなると自分がなかなかに惨めに思えてくるのだが、自虐したって何も良いことはないだろう
手掛かりにはなりそうにもないが、これを言っておくことにする

雪満 「携帯や財布とか、思いつく限りのものを今持っているかどうか確かめてみたらどうだ?」
緑   「それもそうだね~」
雪満 「てかさ、物を特定するのは、今持っている物を把握してないと無理だと思うんだ」
泉   「…………」

なんか泉先輩が絶句しているように見える  たぶん、そんな簡単なことに気付けなかったのが悔しいのではなかろうか  まぁあえて言及はしないでおこう

雪満 「ところで真白ちゃん、何か思いついた?」
真白 「…………さっきも言ったように、推理モノは好きですけど得意じゃないんです」
雪満 「んなこと言ったっけ?」

記憶になかった  ホントに言ったかどうかはわからないが、俺は思い出せないのでスルーすることにする




昌   「えぇとだな、亜紀さんは俺らに頼みごとをするために、ここに来たんだ」
亜紀 「はい」
昌   「で、その頼みごとって言うのは、無くし物を探してもらうために来たんだ」
亜紀 「そうなの?」
昌   「お前の姉さんがそう言ってるんだよ  で、それを無くし物を探さなくちゃいけないんだ」
亜紀 「そうですか、頑張ってください」
昌   「傍観者の立場みたいな言い方してるけど、間違いなく当事者だぞ!?」
亜紀 「はぁ」
昌   「で、その無くし物が何かとか覚えてることはないのか?」
亜紀 「そもそも無くし物をした覚えがないんですけど」
昌   「無くし物を探してもらいに来たんだろ!?」
亜紀 「そうなんですか?」
昌   「これじゃあさっきと変らねーじゃねえかああああ!!」

雪満に押しつけられてから数分、俺は何度か試してみたが結果は何も変わらなかった  無限ループって怖ぇな

菊菜 「質問の仕方を変えてみたらどうかな?」
昌   「どうやってっすか?」
菊菜 「相手は覚えてないんだから、思い出させるところから始めないと」
昌   「それは何度かやってるんっすけど……」
菊菜 「じゃあ………覚えてる部分から探って行くしかなくない?」
昌   「それこそどうすればいいんすか?」
菊菜 「えっと……………とにかくそうするしかないでしょ!」
昌   「とにかくも何もないっすよ!  なんなら自分で行ってくださいよ」
菊菜 「えぇ!?  わ、私が?」
昌   「頼まれてんのは俺だけじゃないっすし」
菊菜 「頼まれてたというか、押しつけられただけなんだけど……」
昌   「何にせよ俺ばっかり被害を被るのはどうかと思うんすよ!」
菊菜 「女子に向かってその台詞を言うのもどうかと思うよ」
昌   「とにかく、次は部長が行ってください!」
菊菜 「わ、分かったよ……」


菊菜 「えーっと、今日嫌なことがあった?」
亜紀 「別に何もなかったと思います」
菊菜 「あぁ……うん、そう……」


菊菜 「無理だよあんなの!!」
昌   「早っ!  諦めんの早っ!!」
菊菜 「なんかもう雰囲気に耐えられないよ!」
昌   「てか部長!  嫌なことは忘れちゃうんだから、聞いても意味ないっすよ!」
菊菜 「でも他に何も思い浮かばなかったんだよ!」
泉   「あのー二人とも、狭い部室の中で叫ばないでくれない?」
菊菜 「あ、スミマセンでした」

高槻先輩に注意された  どうやら向こうはそれなりに分かったことがあるみたいだ  鞄の中身を出したりしている
こうなったらこっちも何か成果を出さないとな……

昌   「部長、そろそろ真面目にやりましょう」
菊菜 「さっきから真面目にやってるつもりなんだけどな………」
昌   「とにかく、亜紀さんにとって『嫌なこと』に関わらなければ会話は成立するんっすよ」
菊菜 「それは分かってるけど……」
昌   「だから、嫌なことが関わってなさそうなところから探ってみましょう」
菊菜 「それしか方法はないしねぇ」
昌   「でも何て質問するべきか………」
菊菜 「だよねぇ  何を無くしたのかがわからないのに、それを探すなんて……」
昌   「………部長、今なんて言いました?」
菊菜 「え?  無くした物が分からないものを探すなんて、としか言ってないよ?」
昌   「無くした物は分からなくても、無くした場所はわかるんじゃないですか?」
菊菜 「おぉ、そっか!  無くした場所は嫌なことに入らないだろうしねぇ」
昌   「でもどこに落としたかわからないから探すんだよな……」
菊菜 「でもさ、今日立ち寄った場所ぐらい覚えてるんじゃない?」
昌   「それもそうっすね  でも場所を特定するのは相当難しいっすよ?」
菊菜 「ある程度絞っておいて、なくした物がわかってもわからなくても、そこを回って行けば亜
     紀ちゃんの無くした物があると思うよ?」
昌   「そうか!  『無くした物』は覚えてなくても、『自分の物』は忘れるわけないっすね」
菊菜 「『無くした』ことに気付いたってことは、『無くした物を覚えていた』ってことだしね」
昌   「そうと分かればさっそく質問開始だ!」


昌   「今日どこに行ったか覚えてるか?」
亜紀 「へ?  今日行った場所?」
昌   「何をしたかまでは言わなくていいから、行った場所だけ教えてくれたらいいんだ」
亜紀 「えっと………学校」
昌   「うん」
亜紀 「……………………………」
昌   「……………………………」
菊菜 「………何で黙ってるの?」
亜紀 「だって学校以外には、まだどこにも行ってないし……」
昌   「広っ!」
菊菜 「流石に情報が学校内ってだけは探せないねぇ………」
昌   「もうこの際、学外という選択肢が消えたことを喜ぼう……」
亜紀 「こ、この答え方じゃダメだったの?」
昌   「ダメってわけでもないが、良いとは言えないってとこだな……」
亜紀 「はぁ」
昌   「出来れば学校内のどこに行ったかを教えてほしい」
亜紀 「学校内……  だったら、教室・物理実習室・廊下・校庭ぐらい」
昌   「廊下!?  また微妙に判断に困るな」
亜紀 「でも廊下も歩いたし……」
昌   「まぁいいや、候補としてはその4つなんだよな?」
亜紀 「うん」
昌   「よし、あとは何を無くしたか、だな」




鞄の中を探してみた  と言っても、男である俺が女子の鞄の中など見せてもらえるわけもなく、何故かタオルで目隠しまでされる始末だ  一体俺が何をしたというのだろう

雪満 「あのー、まだか?  もう5分ぐらい目隠しされたままなんだが」
緑   「あと10分ぐらい」
雪満 「長っ!  そんなに時間かかるわけないだろ!?」
緑   「いいから!」

どうやら俺の話を聞く気はないらしい  下手に動くと悪い方向にしか行きそうにない気がしたので、大人しくしておくことにする

泉   「教科書、弁当箱、体操服、筆箱、教科書、携帯……」
真白 「特にこれといったものは入ってませんね」
緑   「そうだね~」
沙希 「亜紀、今ポケットの中に何が入ってる?」
亜紀 「電車の定期だけ」
泉   「と、なると……  財布がないわね」
沙希 「財布は私たちいつも持ち歩いてるから多分間違いないです」
緑   「じゃあ無くした物って言うのは財布で決定!!」
沙希 「今日も財布持ってきたでしょ?」
亜紀 「うん  鞄に入れてきた」
真白 「それなら財布で決まりですね!」
雪満 「何を無くしたかわかったのはいいけど―――」
緑   「ん?  何?」
雪満 「――初めから鞄の中を見ておけば、無駄な推理をしなくてよかったのにな」

4人  『…………』

緑   「雪満はもうしばらく目隠ししたままでもいいよね、真白ちゃん」
真白 「そうですね、このままにしておきましょう  ですよね、高槻先輩」
泉   「そうね、ついでに手と足も縛っておきましょう」
緑   「イエッサー!」
雪満 「ちょっと待て!  どこをどうしたらその結論が出るんだ!?」
真白 「世の中には不可解なことがたくさんあるんですよ」
雪満 「不可解というか、ただ理不尽なだけじゃね!?」
緑   「うるさーい!  触れちゃいけないことはどこにだってあるの!」
雪満 「ちょっ、顔を塞ぐな!  息が……っ!」

その後なんやかんやで手と足と目と口を縛られた  喋れないうえに見れないし、動けない  耳が残ってる分マシだ、というわけでもなく、やっぱり自由を奪われているのに良いことなんて何もない

緑   「さて、物も場所もわかったことだし」
菊菜 「探しに行こうか~」
昌   「アレはどうする?」
真白 「しばらくあのまま置いておきましょう」
昌   「いいのか?」
泉   「で、どこから行くのかしら?」
昌   「え、無視?」
菊菜 「そうだね~  7人いるんだし、2人ずつに分かれて廊下以外を探そうか」
真白 「一人余りますよ?」
菊菜 「沙希ちゃんと亜紀ちゃんは一緒に行動してもらうよ  だってほら、対応というか対処と
     いうか………その辺は慣れた人に任せるのが一番かと」
真白 「何言ってるんですか?」
菊菜 「何でもない!  さぁ、行こう!」

何かペアとかそんなのそっちのけで行ってしまった
とりあえず誰かやってきてくれないだろうか  この状態のまま1人でいるのは流石にいたたまれないと思うんだ  放置プレイとかそんなので喜ばねーよ、俺
そんな事を考えていると、誰かがドアをノックした  その後、遠慮なくドアが開く

由梨 「こんにちは~……ってうわ!?」
春奈 「どうしたの由梨ちゃん……ってええ!?」
叶   「…………」
雪満 「んー! んー!」
由梨 「えっと、見なかったことにして立ち去るのがいいの?  これ」
春奈 「いや、助けてあげようよ」



雪満 「ふう……  ありがとう、助かった」
春奈 「どういたしまして」
由梨 「で?  何があったんです?  あんな状態、ドラマでしか見たことないですよ」
雪満 「俺はドラマでも見たことねーな……  まぁ、かくかくしかじかな事があってだな」
由梨 「はぁ、大変だったんですね」
雪満 「どこかのちっちゃい奴のせいでな」
由梨 「で、そのちっちゃい奴がどこに行ったか知りません?  探してるんですが」
雪満 「結構前に1回来たけどな  余計なことしてるもう1人を止めに行かせた」
由梨 「そうなんですか  多分ここに居るだろうなと思ってたんですけど」
雪満 「スマン、俺が追い出した」
由梨 「いえ、いいですよ  どうせ悪いのはアイツでしょうし  今から探してきます」
雪満 「あぁ  もしかしたらまたこっちに来るかもしれないぞ?」
由梨 「じゃあそん時はメールでもしてください  アドレス教えますんで」
雪満 「わかった」

こうしてまた1人になった  縛られている状態じゃなくなったのでまだマシだが
ところで、秋原は生徒会長になったんだったよな、確か  生徒会長が学校に携帯を持ってきてもいいのだろうか?  まぁ校則では禁止になっているが、先生からは授業中に使いさえしなければ黙認されているし、別にいいか

そうして何分待っただろうか、俺は面白くもない去年の生徒会選挙の様子のビデオテープを出してボーっと見ていると、7人が帰ってきた

菊菜 「ただいまー」
雪満 「おかえり、みんな」
真白 「あれ、どうやって抜け出したんですか?  しっかりと縛っておいたはずなのに……」
雪満 「来客があってな、助けてもらったんだ」
昌   「チッ」
雪満 「舌打ちしてんじゃねーよ!  ところで、成果はありました?」
緑   「ううん、見つからなかった」
泉   「やっぱり財布だと誰かが持ち帰ってしまう可能性が高いわね………」
沙希 「ですよね……」

どうやら見つからなかったようだ  まぁ財布じゃあ仕方がない  誰かが持ち帰ってしまうだろう
その直後、勢いよくドアが開かれた

飛鳥 「たっだいまー!!」
美由 「お望み通り来てみました!」
雪満 「誰も呼んでない気がするんだが」
飛鳥 「またまた~、照れちゃってー」
雪満 「照れてるように見えるなら病院行って来た方がいいと思うぞ?」
飛鳥 「じゃあ別に行かなくていいね」

また中野がやってきた  しかも今度はオプション付きだ  今のうちにメールしておこう

菊菜 「今度は何しにきたの?」
飛鳥 「いやー、ここにユリたちが居るような気がしてね~」
昌   「いつからここはお前らのグループの待ち合わせ場所になったんだ?」
飛鳥 「明日から?」
昌   「知らねぇよ!」
飛鳥 「じゃあ今日からってことで」
昌   「じゃあって何だ、じゃあって」
飛鳥 「まぁ細かいことは気にしなさんなー」
昌   「俺たちにとっては結構重要だと思うぞ!?」
飛鳥 「いいじゃんか、話し相手が増えて」
昌   「今でも十分困ってねぇから!」

不毛なやり取りをしている間に3人がやってきた  とにかく早くコイツを持ち帰ってはくれないだろうか  話が一向に進まない

由梨 「アンタたち今までどこにいたの?」
美由 「あっちこっち?」
飛鳥 「うん、あっちこっち」
由梨 「ま、何でもいいけど  ほら、今日は商店街行くんじゃなかったの?」
美由 「そうそう!  商店街にあるお蕎麦屋さんに行きたいんだ!」
由梨 「また何で?」
美由 「なんか期間限定で特別メニューが出るらしい」
由梨 「で、それを食べに行くと」
美由 「そう!  やっぱそういうのはみんなで食べたいじゃん?」
春奈 「辛いやつだったらいいんだけどな~」
飛鳥 「多分辛くはないと思うよ?」
美由 「あ、そうそう  廊下でコレ拾ったから、預かっといてくれない?」

そう言ってタオルに包まれた何かを放り投げてきた  それが何かも言わずに、さっさと部室から出て行ってしまった

雪満 「何だコレ?」
緑   「とりあえずタオルから出してみようよ」
雪満 「それもそうだな」
真白 「コレって…………財布?」
菊菜 「財布ってことは………」
亜紀 「あ、私の財布」
菊菜 「やっぱり………」
泉   「まぁ、財布が見つかってよかったじゃない」
沙希 「はいっ、ありがとうございます!  ほら、亜紀も」
亜紀 「えっと…ありがとう……」
雪満 「ま、結局俺らが動かずにここに居ても、事は解決してたってことだな」

全員 『…………………………』

泉   「遠見君、ちょっとユキ君を羽交い絞めにしといて」
昌   「了解」
雪満 「は?」
緑   「ガムテープと縄の準備は出来たよー」
真白 「足と手は縛り終えましたよ」
泉   「この際、椅子に体ごと縛りつけときましょう」
菊菜 「賛成ー」
昌   「よし、目隠しは終了だ」
雪満 「ちょ、待っ……!」






こうして、みんなが帰った後、東先生が部室に来るまでこの状態だった
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プロフィール

秀策@ユキナ

Author:秀策@ユキナ
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