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決着  苦い結末と先の見えない始まり

Category: ゲーム  

どもども秀策ですよ!






さて、今日はお知らせがあります  悲しいお知らせというわけでも嬉しいお知らせと言うわけでもありません  むしろ皆さんには全く関係がないと言っても過言ではないお知らせです  一部の人は気になってたかも?  でも極少数だと思います

何のお知らせかというと



今日の昼、告白してフラれてきました



いやー、ホント決着ですよ、タイトルの通りです  実はここ数回のタイトルは、この話に関連したタイトルだったわけです

『後悔するなら玉砕してみようと思ったり』
これはそのまんまですね  言わずに後悔するぐらいなら、言ってフラれてしまおうって事です

『まさかのフラグブレイカー』
分かりにくいかもしれませんが、この数日前にフラグを叩き折られました  その話はまた後で

『残された時間は約1週間』
コレは分かりやすいですよね  私が告白するであろう日が、残り1週間前後だって事です  まぁ思ったより早かったです  私の予測では来週になると思ってたんですがね



さてさて、告白までの出来事を一通り話しておきますかね!

ここからはかなり長くなるので、興味がない方は飛ばすことをオススメしますよーっと

今日の出来事は、何も考えずに衝動的に告白しに行ったというわけではなく、何日もの時間を費やし、確実に告白するための計画を練って行われたものです


告白すると決めたのは9月末  9月と言えば私がブログ更新回数を少なくした月です
ブログ更新回数を少なくした理由は、小説を書くとかの目標を作ったためです  なんやかんやで目標達成出来たのは一つだけなうえに、内1つは諦めたというていたらくでしたが、その辺は放置です  私の意識の低さによる産物です
その唯一達成した目標が、文化祭に販売する文芸誌の原稿でした
この小説はこの記事の追記に載せる事にします  永らくお待たせしてスミマセン  でも、今日という日までは載せたくなかったのです  当然此処まで言ってしまえば、内容がどんなものかは御察しの通りです

そう、私が彼女を好きになってから、書き上げた9月30日までの話です

とは言っても、私の体験談をちょっくらアレンジして作った物語ですので、言ってしまえばフィクションです  あることないことごっちゃにしてますからね  でも8・9割ぐらいは私の体験談です

何でそれを文芸誌に書いたのかというと、更新日を少なくすると言っていた時点で、告白するかどうかを悩んでいたんです
告白するってのは、やっぱり勇気が必要でした  彼女の性格を考えると、例えフラれてしまっても今と変わらない関係でいられるという確信はありました  でもやっぱり緊張しますし、何より怖いです  フラれても状況は変わらないけど、下手にOKされてしまうとその先は予測も出来ない日々が始まりますからね  未知の領域に足を踏み入れる可能性があるのです
周りの友人は頼れそうにありません  私が信頼を置いてる友人達は誰かと付き合った経験が皆無ですし、経験がある人は私の信頼が足りない人たちばかりです
ネットを介して相談する手もありましたが、リアルの私を知る人から話を聞きたかったのでその方向は無しにしました  結果一人で悩む羽目になったんですがね
悩みに悩んで9月27日、今告白しなければ何時告白するんだ?という結論に至りました  私は今まで逃げるという選択肢ばかり選んで生きてきたのです  せめてコレだけでもいいから、逃げずにぶつかってみようと決意したのです

彼女には毎年文芸誌を渡しています  理由は読んでみたいと言われたから
なら、その文芸誌に私の想いを綴った体験談を書けば、必然的に彼女がそれを見ることになります  私の体験談は当然彼女が絡んでくる、つまり半分ぐらいは彼女の体験談なので、彼女はその作品が私の作品だと気付くわけです  それと同時に私の好きだという想いも伝わってしまうことになります  となると、自分で直接好きだと言うか言わないか  当然自分で伝えた方が後悔せずにいられるでしょう
つまり、文芸誌の原稿を私の体験談にする事によって、『告白しない』という選択肢を断つことが出来るのです

完成した原稿を先生に提出し、コレで私の逃げ道はなくなりました  この時点で、ブログに小説をうpするという選択肢は消えます  彼女は時折私のブログを見ているのでね、下手に見られると私はこのブログを閉鎖しかねませんから


次にする事は彼女に直接会う予定を作ることです  コレ自体は非常に簡単、貸してる漫画を返してもらうでも、彼女から漫画を借りるでもどちらでも構いません  どちらにしても私は間違いなく彼女に会うことが出来ます
じゃあ日時は何時が良いか  ぶっちゃけいつでも良いんですが、どうせなら文芸誌を渡す時にしちゃおうという結論に至りました  彼女が文芸誌を見る前という条件を満たしていて、且つ一番自然に会えるのがその日です  何より私は効率的でないとイライラする性質なので、それが一番という事で結論です

その後は日を待つだけでした  その間、彼女に告白してからどーするかを考えてたりしました


そして今日  ニコ動で実況見て、昼飯を食ってTSでも入ろうかなーと思っていると、彼女から借りてた本を返しに来るというメールが来てました  部屋の掃除とかまったくしてねぇ!
適当に部屋を片付け、彼女が来たので部屋へと迎え入れます

告白するにもタイミングが分からず、しばらくというかずっと喋ってるだけでした  コレだけでも十分幸せというね  私の幸せは安いんじゃないかと、たまに疑問に思ったりします
そして、時刻も4時を過ぎたあたりで、そろそろ告白しようかなーと考えていたら

『そうそう、ついにリア充に昇格したで』

と、にこやかな顔で言われました


彼女はつい数日前に好きな人に告白して、OKをもらったそうです
全く、残酷且つ残忍です  人がいよいよ決意したというタイミングでコレですからね  そう言えばこの台詞を言われる前の話題が『リア充の定義』でしたね  既に伏線は張ってあったってーことですか

だから私も心置きなく、彼女に告白しました

そこからはね、私が残念だと宣言したり、彼女に疑問を答えてもらったりしただけです
ちなみにその時、前々から言いたかったコレを彼女本人に言ってみました  『自分に好意を寄せてる相手の家によく上がれるな  下手すると押し倒されるかもしれないのに』とね
返ってきた言葉は、『そんなことしたら殴ってると思う』でした  そんなキャラだったかどうかは疑問ですが、やりかねないと思ったのは事実です
そして、私が告白すると決めた時から考えていた、フラれた時の台詞を彼女に伝えます


例えフラれても、俺はずっとお前の事が好きだからな


赤面はしませんでした  クサくてもいいんです、絶対に言うと決めていた台詞ですから



まぁこんな感じです  このブログは黒歴史入り確定ですね  見返すと赤面出来る記事がたっぷりです  少なくとも私が認知している限りではこの記事で5つ目ぐらいですかね

彼女との関係は今までと同じですね  漫画を貸し借りし合う、元クラスメイトという関係です  でも、好意があると伝えたうえに、彼女が付き合い始めたという事実を本人から直接聞かされた点を考えれば、ただの元クラスメイトという関係ではないのかもしれません  友達だと言い合える仲なら嬉しいですよね



これにて私のこの物語の第一章は終わりです  第二章が始まる事に期待しましょう


まぁ第二章が始まることを期待するという事は、彼女が別れることを期待することとほぼ同義ですから、あまり良い事ではありません
ですが私は、好きな人が幸せならそれでいいなんて言うような、綺麗事を吐く偽善者野郎ではありません  以前にも言ったように、一度フラれたぐらいで諦めるような潔い奴ではないのです  求めるのは、自分が幸せになる彼女の幸せです

実は今回の体験、初めてではないんですよ  告白したのは初めてですけどね?



まぁそんなわけで  まだ賽は振られたばかりです  これからも私の物語は続けてみせますのでよろしくお願いしますよーっと





TS行きましょーか

これで10月22日の記事で言っていた、残っていることの2つは消化されました  残るは期末テストを終えるだけで、私の悩み事は全て消え去ります  心残りがなくなった今、やりたい事を存分にやることにします!  バイトしたいな!





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突然何事かと思ったら、天使機能で呼び出されただけでした  いやー、初めての事だったのでつい飛んでしまったというわけですよ
こちらの初心者の方は何故か知りやしませんが、歓迎学園の2階トイレにいました  敵に殴りかかって行って、やられたら速攻復活の術を使うという、金の無駄を繰り返しています  何この人……

名前がいかにも初心者っぽくない名前なうえに、10Lv台で何でこんなところにいるのかとか、そもそも復活の術を何でそんなに大量に持ってるのかとか、怪しいところ満点でしたがとりあえず手伝うことにします  吸わせるのは嫌なのでPTに入ってもアドバイスしかしませんでしたが

私以外にもいろんな人がやってきました  どうやら無差別に天使機能を使って上級者?を呼び出しているようです  初心者で何も分からずやっているのか、経験者でわざとやっているのか  個人的には後者だと思いますが、何にせよいろんな人が呼び出されます
その中には300Lvを越えてる人もいましてね  マック相手に通常弾で10k普通に超えるとかわけのわからない火力の人に、初心者さんからの質問が






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そんな元も子もない事言ってあげるなよ!!  事実だけどさ!  まぎれもない事実だけどさ!

しばらくすると初心者の人が突然落ちちゃいました  よくある?
inしてすぐの出来事だったので、そのままやる予定だった毎日クエを請けに行きます






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常に犯人を探し続けてるエイルさんです  少なくともエイラとエイリとエイレの3人には真似されている模様  ある意味才能だと思います  でもこれ春・夏・秋・冬で分けられてるので、1年経つとまたループするんですよね  ちゃんと懲らしめてるんでしょうか?  それともあっちの業界では御褒美とかそういうアレなんでしょうか?






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またもや頭の良い人を御所望しているようです  下手するとただ単にパシられるだけ、と言うのも在り得るので油断は出来ません






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成程、物探しなら頭の良い人の方が良いですね  こっちはある程度しっかりしていてよかったです  でも結局はパシリなんですが、内容的に納得行かないでもないのでOKって事にします
例えるなら、『パンが食べたいから持ってきて』と『道に迷ってるから地図持ってきて』の二択のような感じです






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スミマセンホントに他の説明お願いします!
またこれかよ!  またループかよ!  永久ループ怖いよ!!
エイルからTMをもらうのは諦めました  このバグ直せよ爺……


その後不死草クエを全部達成し、めでたく98/90レベルに  次はいよいよゴスブルに進出ですね!




今日はコレだけー  近日中にまた更新するのでよろしくーとだけ言っておきましょう
おまけ↓






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HP280万とか見てみたいよね!  実際にこんなに体力ある人いるんだろうか……

追記からは文芸誌に載せた小説ー  結構読み辛いかも



んでは~


ノシシ☆ミ



 
これは一人の少年の、小さな小さな物語


 彼は特に目立つところのない、ごくごく普通の男の子だった。学力は人並み、運動神経もそこそこ、特別カッコイイ顔立ちをしているわけでもなく、かと言って不細工というわけでもない。何処にでもいるような男の子だった。
 彼はよく本を読んでいた。文字が好きだったわけではない。現実ではない世界の中に没頭する為だ。一つの現実逃避であったとも言えるだろう。
その感情が最も強かった時期は中学二年生の頃だった。彼はこの頃イジメに遭っていたのである。苛められるのに理由などなかった。ただ、自己主張の強い奴が、自分の力を誇示するために彼を虐げただけだ。苛められた彼は、その現実から目を逸らそうと、物語の世界へと逃げ込んだに過ぎなかった。

 そんな彼が変わるきっかけとなる出来事が起こる。

新年度が始まり、彼は三年生へと進級してからおよそ一ヶ月が経った頃だった。休み時間、彼は相変わらず本を読んでいた。そこにクラスメイトが話しかけてきたのである。
 話しかけてきたのは女の子だった。今年初めて同じクラスになった、会話をしたことすらない子だった。しかし、彼は彼女の事を知っていた。彼の友人が彼女に好意を抱いていたからだ。とはいえ、彼と彼女は面識があったわけでもない。彼と彼女は初対面も同然だった。
 それまで女子と無縁だった彼は、当然の如く驚いた。しかし彼女はそれに気付いてないらしく、平然と彼に話しかけてくる。彼はどうすればいいのか分からず、少しぶっきらぼうに応対していた。
彼女は、彼が読むその本を知っていて、仲間を見つけたような感覚で彼に話しかけていたのだった。

彼女が彼に話しかけてきてから、彼の日常は一変した。

彼と彼女はよく話すようになった。趣味が似ていたのが最も大きな理由だ。彼女と話す時間はとても楽しく、時が経つと共に、彼は彼女に惹かれて行った。
 彼と彼女はクラスでは同じグループだった。話の合う人同士が自然に集まって出来たグループなので、当然と言えば当然の事である。休み時間になるとグループメンバーが自然に集まり、談笑するのが日常になっていた。彼はそんな平凡な日常を、幸福と感じていた。

 幸福な日々は長くは続かない。

 秋も半ばを越え、そろそろ肌寒くなってくるという時期に、それは起こった。彼女は生徒会長に告白され、それを受け入れたのである。
 彼女は生徒会役員を務めていた。彼はそれを知っていたし、それに関して何か不満があるわけでもなかった。そして、生徒会長が彼女に好意を持っていることも知っていた。だからと言って何をするわけでもなく、ただそこにある事実として受け止めていた。しかし、会長が告白するだなんて事は思いもしなかった。そして、彼女が誰かと付き合うなんて事を考えもしなかった。
《今》で満足していた彼は、いずれ訪れるであろう事実を考慮するのを放棄していたのである。

 そして彼は自分を偽った。

 彼女が会長と付き合い始めた事を知り、彼は彼女が本当に好きなんだと気付いた。眠れぬ夜が存在することを初めて知ったからだ。
 しかし、気付いたところでどうしようもない。今更好きだと言うことも出来ず、非人道的な方法以外でしか仲を引き裂く方法は思いつかない。そしてその実行力もない。
 残された選択肢は残り少なく、彼は自分の気持ちを隠す事に決めた。イジメに遭っていた彼にとって、自分の気持ちや意思を心に秘めることは容易なことだった。
 彼は何食わぬ顔で彼女と話し、笑い合った。いつものように、普段通りに、彼女やクラスメイトと接した。まるで何も知らなかったかのように。
 彼は、彼女がデートに行くという話を、本人の口から聞くこととなった。一瞬、彼は心が砕けそうになる。今すぐにでも逃げ出したい気分だった。しかし、逃げ出すわけにはいかなかった。自分のくだらないプライドのためにも。そして何より、彼女のためにも。

 別れはいずれやってくる。

 年を越して三月が訪れる。行く一月、逃げる二月、去る三月とはよく言ったものである。三学期はあっという間に過ぎ、卒業式を迎えた。
 彼と彼女は、見事推薦を勝ち取った。一般受験のために勉強を頑張るクラスメイトを置いて、一足先に合格を決めてしまったのである。二人とも工業高校へ進む事にした。
 ロクな思い出がなかったこの学校に来るのもこの日が最後。そして、彼女とクラスメイトでいられるのも、この日が最後だ。彼は幾つもの想いを残して、この学校を去るつもりでいた。卒業式の最中、今までの事を思い出し、泣くのではなくあろうことか体調を崩し、吐き気を催した。
 卒業式が終わり体育館から出て、別の場所で待機する。この間に保護者方や後輩達が花道を作り、そこを通って帰宅するのである。待機している間は整列さえしていれば特に文句は言われない。
 体調を崩したため、大人しくしていた彼の肩を、誰かが叩いた。彼の肩を叩いたのは、彼女だった。
 彼は、彼女から一枚のカード状の物をもらった。それは、ラミネートされた手のひらサイズの絵だった。そこに書いてあったのは、

彼と彼女が話すきっかけとなった本の、彼の好きな登場人物だった。

 彼は唖然とした。頭の中が空っぽになった。言葉が出なくなり、彼女の台詞を待つ以外に何も出来なかった。
「この学校の事を忘れてしまわないように。」
 彼女はそう言った。確かに彼は、卒業したら中学での思い出をほぼ全て捨てるつもりだった。そうするつもりだと、彼女に伝えた記憶もあった。
 彼はをもう一度絵を見た。その絵のキャラクターは、この中学校の制服を着ていた。確かにこれなら、絵を見るたびに中学校の事を思い出してしまうだろう。
 彼は胸が苦しくなった。彼女から初めてプレゼントをもらった嬉しさ、彼女と同じクラスになる事のない悲しさ、ここまでしてくれる自分の好きな人が別の人と付き合っている悔しさ。その全てが混ざり合って、泣きたくなった。が、彼は自分を崩すわけにはいかなかった。
 だから、自分の気持ちを隠すことなく、彼は彼女に言った。
「ありがとう。」

彼らは中学を卒業した。

 彼は春休みにクラスメイトと同窓会をした。同窓会とは言っても、子供が齧った程度の知識でするモノである。大したものではなかった。
 同窓会には当然彼女も出席していた。卒業式で今生の別れだとは思っていなかったが、それでもどこかで安心していた。
 彼は卒業と共に、彼女への想いを捨てるつもりでいた。しかし、彼女からもらったあの絵と、その時に言った彼女の台詞のおかげで、その想いを捨てずにいられている。あの絵に込められている想いは、思い出を捨てない事なのだから。
 一次会と称した昼食が終わった。二次会はボーリングだそうだ。彼の財布の中身は、ボーリングに行けるほどの余裕がなく、金を親か友人に借りるべきか悩んでいると、彼女が一人帰ろうとする姿を見つけた。
 彼は思わず彼女を追いかけた。理由は明白だ、彼女がいないのに楽しめる気がしなかったのだ。元より捨てる気だった学校の連中と一緒にボーリングに行ったところでつまらないだけだろう。
 駐輪場で彼女に追いついた。彼は彼女を呼び止め、一緒に本屋へ行かないかと誘った。二つ返事で承諾を得て、二人は本屋へと向かった。
 結果として、本屋に行ったのは成功とは言えなかった。二人の趣味が合致しているからと言って、好みまで同じわけではないからだ。
 本屋から帰る時、彼女はふと会長と別れた、と言った。聞いたつもりはなかったのだが、何故彼女がそれを言ったのかは分からない。

 春休みが終わり、彼は高校生になった。彼は中学時代の思い出を捨てるために、わざわざ地元から遠く離れた高校へと進学したのだ。
それも無駄な結果になってしまったと思いながら、彼は通学定期入れの中に、彼女からもらった絵を入れた。
 同窓会以降、彼が彼女と会う機会は瞬く間に減っていった。理由も無しに会いに行く程の勇気を彼は持ちあわせていなかった。会えたのはよくて年に五回。彼女との接点を保っていられたのは、会うたびに貸し借りしている本のおかげだった。
 彼女に対する彼の想いは、冷めるどころかどんどん強くなっていった。しかし、彼はその想いを明かしたりはしなかった。何故彼女は別れたのか。その理由を知らない限り、彼女と付き合ったりは出来ないだろう。彼はそう考えていた。
 しかし、彼は彼女にその理由を聞かなかった。本人から教えてもらう以外に知る方法はないのに、それをしなかったのだ。彼は、自分にはそれを聞く資格がないと考えていたからだった。

 数少ない好機が訪れる

 高校生活最後の年を迎えた。彼と彼女の関係はほぼ全く進展していなかった。唯一進展したと言えば、彼が何度か彼女の家にお邪魔したぐらいだった。それ以上に何かあったわけでもなく、未だ彼の片思いのままだ。
 そんな状況に転機が訪れた。彼女が彼の家を訪れたのだ。事の顛末は単純なもので、今までは本の貸し借りをする際、彼が彼女の家まで行っていたのだが、今度は彼女が、彼の家まで本を届けると申し出たのだ。
 今まで異性を家へ迎え入れたことのなかった彼は動揺した。しかし、結局は本の貸し借りをするだけ。そう考えて自分を落ち着かせた。
 当日になり、彼女が彼の家を訪れる。彼は下手に身構えても仕方がないと考え、普段通りの自分を演じた。実際その通りで、特に何が起こるわけでもなく話しただけだった。最後に彼女が、「また来てもいい?」と言うまでは。

 彼女の最後の質問は、彼を奮い立たせるには十分だった。

今まで彼は、彼女と距離が生まれるのを恐れていた。その想いを伝えてしまうと、例え結果がどうであれ今まで通りではいられなくなると、そう考えていたのである。それが、彼女に告白するという決心を鈍らせていた。
 しかし、この二年間で彼の考えは変わっていった。かつて、彼にとって捨てるべきだった思い出は、いつの間にか過去の事実として受け入れるモノになっていた。そして、彼女との関係が変わらない事を望んでいたはずなのに、変えてしまいたいと願うようになっていた。
 彼は、彼女をデートに誘う事にした。彼の通う学校の近くで、大掛かりな祭りがあった。祭りは三日に渡って行われる。たった一日でいいから、彼は彼女をデートに誘おうと思った。
 しかし、デートの誘いなどしたこともされたこともない彼は、今までに感じたことのないほど緊張した。結局誘う事が出来ないまま、祭りの二日目になってしまった。

祭り二日目の夜。次の日で祭りが終わるという事は、この機会を逃したら次はないということだ。デートに誘わなくても問題はない。また別の機会があるだろうから。誘わずに終わってしまった方が、気が楽なのも間違いはない。普段ならそうしていただろう。
 しかし、次の機会はない気がして。この機を逃したら、二度とチャンスがない気がして。彼は彼女へメールを送った。
時刻は十二時過ぎ。文面は起きているかどうかを聞くだけのものだ。これなら寝てしまっていたとしても、次の日いくらでも誤魔化せる。そんな安い文面だった
 十五分ほどしてからメールが返ってきた。起きてるとだけ書かれたメールだ。彼は返信に悩んだ。今なら幾らでも話を逸らして逃げる事が出来る。逃げてしまえば普段通りの関係でいられるのだ。
 それでもやっぱり、デートに誘うと決めたのだから。彼は覚悟を決め、彼女をデートに誘った。今まであらゆる事から逃げ続けてきた彼が、初めて本気を出した瞬間だった。
 彼は恥ずかしさのあまり逃げ出したい気分になった。しかし、送ってしまったメールをなかった事には出来ず、彼女からの返信を待つ以外には選択肢がなかった。
 彼の体感時間で三十分、実時間で七分後に返信が来た。彼は一刻も早く返事が見たくて、それでも結果はなんとなく分かっていながら、そのメールを見た。返事は、「課題の提出期限が近いので行けない」というものだった。
 断られてしまった事に落ち込みつつも、断られた理由が自身にない事に安堵しながら、彼は深い溜め息をついた。そして、これでよかったのかもしれないと考えていた。
 それから何通かのメールのやり取りをして、彼は眠りについた。

 今までの全てを込めて

 数ヵ月後、彼は彼女に告白することを決心した。彼の中に溜まって行った彼女への想いが、ついに一杯になったのだ。
 好きな人に告白する。それは多くの人が緊張し、恥ずかしさを覚え、迷い苦しむものだろう。しかし、彼は恥ずかしくも迷いも苦しみもしなかった。デートの誘いのメールを送った体験があったからだ。あの体験があったからこそ、彼は告白する決意をすることが出来たのである。
 彼女と会う機会は既に整っていた。あとは会って告白するだけ。メールで告白しないのは、告白は直接会ってすると、彼が決めているからだった。
 彼はどう告白するか悩んだ。台詞やシチュエーションなど、告白するのに一番良い状況はどれか。彼はその手の知識が圧倒的に足らず、考えるのをやめた。行き当たりばったりで良いという結論に達した。

 そしてついにその日がやってきた。
 彼の気持ちは不思議と落ち着いていた。逃げたいという気持ちもなかった。告白するという事に迷いがなかったからだろう。
 彼女との約束の時間が残り数分にまで迫ってきた時、彼は何故告白するのかを考えた。彼が彼女と付き合ってどうしたいのか。 
 彼は彼女と共に歩きたいと思った。二人並んで、手を繋いで。それに理由なんてなかった。真っ先に思いついたのがそれだっただけだ。

 約束の時間になった。

彼女を前にして、彼は、言葉を紡いだ


「俺は――――」















――――三年後


 彼は一人で歩いていた。隣には誰もいなかった。

かつてもらったあの絵をポケットに入れ、彼はまた歩き始めた。
彼女の元へと
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